旅行は行き先の地域の情報や地理を理解していると、さらに内容が充実しますよね。旅行業や観光業、旅行が好きな人にお勧めの資格が「旅行地理検定」。この記事では旅行地理検定の日本旅行地理・世界旅行地理の試験概要、受験費用などについて解説します。
旅行地理検定とは、どんな資格?
旅行地理検定は「チリケン」の愛称で親しまれており、旅先の地理や観光情報の知識を評価する全国統一試験です。旅行地理検定は1995年に始まり、これまで延べ人数で24万人が受験しました(2019年6月時点)。
試験では、日本旅行地理および世界旅行地理の2種類から問題が出題されます。それぞれに初級・中級・上級の級数が設けられています。
- 初級
- 旅行地理について初歩的な知識を有しているレベル
- 中級
- 旅行地理についての標準的な知識を有し、主な観光地の案内ができるようになるレベル
- 上級
- 旅行地理について標準以上の知識を有し、観光地全般にわたって旅行案内ができるようになれるレベル
学ぶ知識・技術
旅行地理検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。
日本旅行地理
日本旅行地理検定の出題範囲は、日本全国の「自然景観」「都市」「温泉」「観光地・施設」「写真」「時事」などです。
初級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 80問
- 内容
- 国内旅行地理ベーシック300+αで取り上げられている観光地・観光資源等を中心とした基本的な知識
中級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 100問
- 内容
- 国内旅行地理ベーシック300+αで取り上げられている観光地・観光資源等をもとに、それ以外の内容(時事内容など)も含めた高度な知識
上級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 100問
- 内容
- 日本国内の幅広い旅行地理に関する広範囲にわたった深い知識と非常に高度な知識
世界旅行地理
世界旅行地理検定の出題範囲は、海外の「自然景観」「国・都市」「歴史」「世界遺産」「観光地・施設」「写真」「時事」などです。
初級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 80問
- 内容
- 海外旅行地理ベーシック400で取り上げられている観光地・観光資源等を中心とした基本的な知識
中級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 100問
- 内容
- 海外旅行地理ベーシック400で取り上げられている観光地・観光資源等をもとに、それ以外の内容(時事内容など)も含めた高度な知識
上級
- 試験時間
- 60分
- 問題数
- 100問
- 内容
- 日本を除く世界の旅行地理に関する、深い知識と非常に高度
旅行地理検定で目指せる職業、就職先は?
旅行地理検定を取得すると、観光業・旅行業への就職・転職での自己アピールにつながります。ご自身の知識を証明するためにも、上級の取得がおすすめです。
旅行地理検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
旅行地理検定の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 旅行地理検定が解決できること
-
- 国内外の旅行がさらに充実したものになる
- 総合・国内旅行業務取扱管理者試験や通訳案内士の受験対策になる
- 国家資格の受験対策として活用できる
旅行地理検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
旅行地理検定の受験資格に制限はありません。なお、同一級は同じ試験日程内一回のみ受検可能です。
取得にかかる費用
旅行地理検定の受験費用は、各級で下記のように定められています。
- CBT会場受験
-
- 初級:3,500円(税込)
- 中級:4,500円(税込)
- 上級:5,500(税込)
- インターネット受験
-
- 初級:3,500円(税込)
- 中級:4,500円(税込)
- 上級:なし
旅行地理検定の日程
旅行地理検定試験は、試験期間中に試験会場と日時を受験希望者が選択するCBT受験方式が取られています。
旅行地理検定はどんな人におすすめの資格?
旅行地理検定の合格率は、初級(日本)が35.2%、中級(日本)が46.2%、上級(日本)が33.3%、初級(世界)が76.5%、中級(世界)が34.5%、上級(世界)が50%です(参考:第55回試験データ)。観光業界で働く人は、上級の合格を目指し、テキストを活用してしっかりと試験対策をしましょう。旅行地理検定は、国家資格の「旅行業務取扱管理者」「通訳案内士」の試験対策としてもおすすめです。
- 旅行地理検定の資格取得がおすすめな人
-
- 旅行業界で働く人
- 観光業界で働く人
- 旅行業務取扱管理者の資格取得を目指す人
- 通訳案内士の資格取得を目指す人
- 旅行が好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
旅行地理検定を主催しているのは、旅行地理検定協会です。旅行地理検定協会は、株式会社JTB総合研究所が事務局となって運営しており、株式会社ジェイジェイエスプラスが受託をしています。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:観光業・旅行業のスキルアップとしても国家試験対策としても◎
旅行地理検定は日本旅行地理と世界旅行地理の2種類がありますので、ご自身の仕事や興味に合わせて資格取得するのがおすすめ。さらなるスキルアップ目指して勉強してくださいね。
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