エンジニアの中でも画像処理に関するスキルアップを目指す人は「画像処理エンジニア検定」がおすすめです。資格取得のメリットやベーシックとエキスパートの受験資格などを解説します。
画像処理エンジニア検定とは、どんな資格?
画像処理エンジニア検定とは、映像通信や医療など幅広い分野で活用される画像処理分野について、開発と設計に必要な知識を測定する検定試験です。画像処理エンジニア検定を取得することで、ソフトウェアや関連するハードウェア、システムの開発ができる能力を客観的に証明するのに役立ちます。
試験では、下記の開発・設計に関する知識が問われます。
- 試験範囲
- 工業分野、医用、リモートセンシング、ロボットビジョン、交通流計測、バーチャルスタジオ、画像映像系製品などのソフトウェアやシステム、製品 など
画像処理エンジニア検定にはエキスパートとベーシックの級数が設けられており、試験ではそれぞれ下記の能力が測定されます。
- ベーシック
- 画像処理の技術に関する基礎的な理解と、プログラミングなどに知識を利用する能力
- エキスパート
- 画像処理の技術に関する専門的な理解と、ソフトウェアやハードウェア、システムの開発に知識を応用する能力
学ぶ知識・技術
画像処理エンジニア検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験形式はマークシート方式です。合格基準は100点満点の70点以上が目安です。
ベーシック
ベーシックの試験は設問数が10問で、試験時間が60分です。
- ディジタルカメラモデル
- 画像の濃淡変換とフィルタリング処理
- 画像の解析
- パターン・特徴の検出とパターン認識
- シーンの復元
- システムと規格
- 関連知識
エキスパート
ベーシックの試験は設問数が10問で、試験時間が80分です。
- 画素ごとの濃淡変換と領域に基づく濃淡変換
- 周波数領域におけるフィルタリングと画像の復元・生成
- 幾何学的変換
- 2値画像処理と領域処理
- パターン・図形・特徴の検出とマッチング、パターン認識、深層学習による画像認識と生成
- 動画像処理、画像からの3次元復元、光学的解析
- 画像符号化
- 知的財産権
画像処理エンジニア検定で目指せる職業、就職先は?
画像処理エンジニア検定を取得すると、画像処理に関するエンジニアやプログラマ、開発・研究者としての就職や転職でスキルの証明に役立ちます。
画像処理エンジニア検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
画像処理エンジニア検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 画像処理エンジニア検定が解決できること
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- 画像処理を活用したシステム開発が進められる
- 開発の目標設定や作業工程の立案ができる
- 得た知識を、予算策定やコスト管理に役立てる
画像処理エンジニア検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
画像処理エンジニア検定の受験資格に制限はありません。ベーシック、エキスパートのどちらからでも受験可能です。
取得にかかる費用
画像処理エンジニア検定の受験費用は、ベーシックとエキスパートで下記のように定められています。
- 受験費用
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- ベーシック:5,600円(税込)
- エキスパート:6,700円(税込)
画像処理エンジニア検定の日程
画像処理エンジニア検定は20都道府県で実施されます。ベーシックは午前、エキスパートは午後に試験が実施されます。
画像処理エンジニア検定はどんな人におすすめの資格?
画像処理分野の知識・技術は、コンピュータやロボット、医療、メディアなど、さまざまな分野で活用されることが見込まれます。すでに画像処理分野の業界で活躍している人は、さらなるキャリアアップを目指して知識を磨いたり、転職をする際に画像処理エンジニア検定が知識の証明に役立つでしょう。
これから画像処理分野の業界にチャレンジしたい人は、ベーシックから受験してエキスパート合格を目指すことで、しっかりとした知識が身に付きます。
- 画像処理エンジニア検定の資格取得がおすすめな人
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- 画像処理に関するスキルアップを目指す人
- 画像処理分野で就職・転職を考えている人
- これからの時代に必要とされる知識を磨きたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
画像処理エンジニア検定を主催・運営しているのは、公益財団法人 画像情報教育振興協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:転職に役立つ画像処理エンジニア検定で磨いたスキルを証明
さまざまな業界で活用される画像処理技術は、転職するときにもご自身の強みになるはず。しっかりと自己アピールできるよう、画像処理エンジニア検定の資格取得を目指しましょう。
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