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DCプランナーの資格を取るとどんなメリットがある?

DCプランナー やりがい・夢を与える

年金や退職金の制度は複雑で難しそう…と思われることも。だからこそ正しい知識を有した専門家のニーズが高いといえます。この記事ではDC(確定拠出型年金)に関するプロフェッショナルである「DCプランナー」について、1級と2級のレベル目安、試験範囲、受験資格と受験料、ダブルライセンスにおすすめの資格などを解説します。

DCプランナーとは、どんな資格?

DCプランナーとは、年金・退職給付や投資教育といった年金制度に関する正しい知識を有し、DC(確定拠出型年金)について企業と加入者双方のサポートを行うプロフェッショナルです。たしかな知識をもとに、企業の年金・退職給付制度の運営・管理、法令順守を支えることが期待されます。加入者保護としては、説明責任や受託者責任の全うを行うのがDCプランナーの仕事です。

DCプランナーには、1級と2級があります。1級が上位の資格です。

DCプランナー1級
確定拠出年金やその他の年金制度全般、および金融商品、投資等に関する専門的な知識を有し、企業に対しては現行退職給付制度の特徴と問題点を把握のうえ、確定拠出年金を基軸とした適切な施策を構築でき、また、加入者等の個人に対しては確定拠出年金の加入者教育の実施および老後を見据えた資産形成およびその前提となる生活設計の提案ができるレベル
資格取得の想定職種の例

  • 企業の年金管理者
  • 退職給付コンサルタント
  • 金融機関の年金業務担当者 など
DCプランナー2級
確定拠出年金やその他の年金制度全般に関する基本的事項を理解し、金融商品や投資等に関する一般的な知識を有し、確定拠出年金の加入者・受給者、確定拠出年金制度を実施する企業の福利厚生担当者などに対し説明できるレベル
資格取得の想定職種の例

  • 企業の年金担当者
  • 金融機関の渉外担当者 など

DCプランナー1級またはDCプランナー2級試験の合格者のうち、資格登録手続きを行った人は「DCプランナー(企業年金総合プランナー)」として認定されます。

学ぶ知識・技術

DCプランナーを取得するためには、試験に合格する必要があります。試験はCBT方式です。

DCプランナー1級

DCプランナー1級の試験は、各分野の試験時間は90分で、四答択一式10問、総合問題4題が出題されます。合格基準は各分野いずれも100点満点の70点以上です。

試験範囲は、3つの分野で構成されます。

A分野
年金・退職給付制度等
B分野
確定拠出年金制度
C分野
老後資産形成マネジメント

各分野の試験範囲は下記の通りです。

A分野の試験範囲
  1. 公的年金
  2. 企業年金と個人年金
  3. 退職給付制度
  4. 中高齢期における社会保険
  5. 年金・退職給付制度等の最新の動向
B分野の試験範囲
  1. 確定拠出年金の仕組み
  2. 企業型年金の導入および運営
  3. 個人型年金に係る手続等
  4. コンプライアンス
  5. 確定拠出年金制度の最新の動向
B分野の試験範囲
  1. 金融商品の仕組みと特徴
  2. 資産運用の基礎知識・理論
  3. 運用状況の把握と対応策
  4. 確定拠出年金制度を含めた老後の生活設計
  5. 老後資産形成マネジメントの最新の動向

3つの分野の試験すべてに合格することで、DCプランナー1級合格となります。各分野の試験は同じ日に受験する必要はありません。別日時で受験することが可能で、どの分野から受験しても問題ありません。

DCプランナー2級

DCプランナー2級の試験時間は120分で、四答択一式30問、総合問題10題が出題されます。合格基準は100点満点の70点以上です。

2級の試験範囲
  1. 年金・退職給付制度等
  2. 確定拠出年金制度
  3. 老後資産形成マネジメント

DCプランナーで目指せる職業、就職先は?

DCプランナーを取得すると、金融機関や企業の福利厚生担当者への就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。

DCプランナーを取得するとどんな悩みが解決できる?

DCプランナーを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

DCプランナーが解決できること
  • 労使双方のニーズを汲み取り、助言をする
  • 企業年金・退職金制度の仕組みを理解し、メリット・デメリットをわかりやすく説明する
  • 企業のコンプライアンスや受託責任を担い、加入者の権利を守る
  • 加入者の老後資産形成を適切にサポートできる

DCプランナーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

DCプランナー1級
DCプランナー2級合格者(合格時期および資格登録の有無は問われません)
DCプランナー2級
受験資格に制限はありません

取得にかかる費用

DCプランナー試験の受験料は、各級で異なります。DCプランナー1級の試験は、各分野で受験料を支払う必要があります。

A分野
5,500円(税込)
B分野
5,500円(税込)
C分野
5,500円(税込)

DCプランナー2級の受験料は、7,700円(税込)です。

DCプランナー試験の日程

DCプランナーの試験はCBT方式です。試験は通年を通して実施されていますので、申込時に日程を選択してください。

DCプランナーはどんな人におすすめの資格?

DCプランナーは、公共性と専門性を兼ね揃えた企業年金総合プランナーとして活躍することが期待されます。DCプランナーは年金制度や退職金制度に関する専門知識を習得した専門家ですが、投資や老後の資金形成といったライフプランのアドバイザーとしても、その知識を発揮できるでしょう。

金融機関職員、企業経営者、福利厚生担当者は、DCプランナーの資格を取得することで、さらなるスキルアップを図るとともに、従業員に寄り添った会社づくりを目指すことができます。社会保険労務士、税理士、ファイナンシャル・プランナーが、スキルアップを兼ねてDCプランナーとダブルライセンスを目指すのもおすすめです。

将来のことを考えて、学生がDCプランナーの資格取得にチャレンジすることも意義が大きいでしょう。仕事に役立てるだけでなく、ご自身や家族の年金資産の運用のために、DCプランナーの資格を活かすこともできます。

DCプランナーの資格取得がおすすめな人
  • 金融業界で働く人
  • 企業の福利厚生担当者
  • 企業の経営者
  • 社会保険労務士・税理士
  • ファイナンシャル・プランナー
  • DCに関心のある学生
  • 年金資産の運用に関心がある社会人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

DCプランナーを主催・運営しているのは、一般社団法人 金融財政事情研究会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。

▼ 一般社団法人 金融財政事情研究会

まとめ:確定拠出型年金の専門家としてスキルアップを目指そう♪

お金に関する知識は、仕事にもご自身のライフプランにも役立ちます。2級は誰でも受験できますので、DCプランナーが気になる人は受験を検討してみてくださいね。

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