クラフトビールなど近年はビールの楽しみ方が増えましたよね。お酒に関する資格取得を目指す人は、ビールの味わい方のスキルを高める「ビアテイスター」の取得がおすすめです。この記事ではビアテイスターの認定セミナーの学習内容、受験資格、受験料などを解説します。
ビアテイスターとは、どんな資格?
ビアテイスターとは、ビールの出来の良し悪しについて「官能評価(テイスティング)によって客観的に鑑定することができ、鑑定理由を理論的に説明できる人を指します。ビアテイスターはクラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)が認定する民間資格です。
ビアテイスター認定セミナーでは、下記のことについて学びます。
- ビールの色度数
- アルコール度数
- モルト・アロマ
- ホップ・アロマ
- エステル・アロマ
- 苦味
- 甘味
- 酸味
- ボディ
- オフフレーバー(あってはならない匂いと味)など
セミナーでは約40種類のビールを試飲するなど、座学だけではないスタイルでビールについて学んでいきます。
学ぶ知識・技術
ビアテイスターの資格を取得するには、セミナーを受講し認定試験に合格する必要があります。セミナーの講義内容は、下記のように構成されています。
- 午前の部
-
- ビアテイスターの役割
- ビールの基礎知識
- 官能評価の方法と手順
- オフフレーバー
- 午後の部
-
- ドイツ・チェコ・オーストリア発祥のビアスタイル
- イギリス・アイルランド発祥のビアスタイル
- ベルギー発祥のビアスタイル
- アメリカ発祥のビアスタイル
認定試験は、講義終了後に行われます。
- 認定試験
- 筆記試験55問、官能評価試験6問
- 合格基準
- 筆記試験、官能評価試験が共に75点以上
合格者には資格認定証書が授与され、「ビアテイスター」の資格呼称が認められるようになります。
ビアテイスターで目指せる職業、就職先は?
ビアテイスターの資格取得は、下記の業界への就職において自己アピールにつながります。
- 飲食業界
- 酒類・飲食小売店
- 酒類・飲食卸売業 など
ビアテイスターを取得するとどんな悩みが解決できる?
ビアテイスターの資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- ビアテイスターが解決できること
-
- 消費者に対して、質の良いビールについて説明ができる
- ビールの劣化に気づくことができ、品質維持をサポートできる
- ビールのより美味しい味わい方を広めることができる
ビアテイスターの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ビアテイスターのセミナーを受講するには、クラフトビア・アソシエーションに入会する必要があります。また、試験を受験するには20歳以上であることが求められます。
シニア・ビアテイスターを受験できるのは、ビアテイスター取得後3年以上経過した人です。
取得にかかる費用
ビアテイスターのセミナーの受講費用は、会員の種類などによって下記のように定められています。
- 新規入会者
-
- 新規に研究会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額:39、000円
- 新規に個人正会員で入会し、受講・受験する場合の合計金額:55,000円
- 既会員
-
- 受講料・認定試験料:17,000円
- 認定試験のみ:5,000円
- シニア・ビアテイスター受講:17,000円
- 非会員
- 受講料:26,000円
上記の金額には合格時の認定料が含まれますが、ビアテイスター資格呼称認定バッジ代は3,000円(送料別)がかかります。
ビアテイスターはどんな人におすすめの資格?
ビアテイスターの資格は、ビールに関する仕事をしている人、ビールのプロフェッショナルを目指す人、ビールが好きな人におすすめの資格です。
すでにビールに馴染みがある人でも、資格取得を通して新たなビールとの出会いやより深い知識を得られるでしょう。
- ビアテイスターの資格取得がおすすめな人
-
- ビールを提供する飲食業界で働く人
- 酒類の小売店や卸売業で働く人
- ビール・お酒が好きな人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ビアテイスターの資格を主催しているのは、クラフトビア・アソシエーション(日本地ビール協会)です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:ビールに関する知識やテイスティングのスキルアップにおすすめ!
ビアテイスターの資格は、ビールに携わる仕事をしている人や純粋なビール好きな人におすすめの資格です。スキルアップとしても役立ちますので、ぜひ資格取得を検討してくださいね。
コメント