眼鏡店で活躍したい人におすすめなのが「眼鏡作成技能士」の資格です。国家検定資格でもあり、技能を証明するのに役立ちますが、資格取得までにどんな知識やスキルが必要なのでしょう。受験資格、受験費用などもあわせて紹介します。
眼鏡作成技能士とは、どんな資格?
眼鏡作製技能士とは、眼鏡作成におけるエキスパートです。技能検定「眼鏡作製職種」のひとつであり、国家検定資格として位置づけられています(※国家資格ではありません)。
眼鏡作製技能士には、1級と2級の級数があります。1級が上級となります。
- 眼鏡作成技能士1級
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- 眼鏡市場のトレンドを把握し、顧客の眼鏡に関する潜在的なニーズをくみ取り、最新の技術で製造されたレンズ、フレームを活用し、顧客に最適な眼鏡の提案ができる
- 眼鏡作製に必要な詳細な知識・技能を身につけているのみならず、それらを体系的に理解しており、他の眼鏡作製従事者の指導や育成を実施することが可能である
- 眼鏡作製知識・技術だけでなく、コンプライアンス、眼科専門医との連携に関する十分な知識を持ち、総合的なマネージメント能力を持つ
- 眼鏡作成技能士2級
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- 顧客の眼鏡に関するニーズをくみ取り、販売されているレンズ、フレームを活用し、適切な眼鏡の提案ができる
- 眼鏡作製に必要な概略の知識・技能を身につけており、顧客のニーズに応じた眼鏡を作成する事ができる
学ぶ知識・技術
眼鏡作成技能士を取得するためには、学科試験と実技試験に合格する必要があります。実技試験に進めるのは、学科試験の合格者です。
1級
眼鏡作成技能士1級の試験内容は下記のとおりです。
- 眼鏡作成技能士の学科試験(選択式多肢択一法)
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- 視機能系
- 光学系
- 商品系
- 眼鏡販売系
- 加工作製系
- フィッティング系
- 企業倫理・コンプライアンス
- 眼鏡作成技能士の実技試験
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- 視力の測定
- フィッティング
- レンズ加工
2級
眼鏡作成技能士2級の試験内容は下記のとおりです。
- 眼鏡作成技能士の学科試験(選択式多肢択一法)
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- 視機能系
- 光学系
- 商品系
- 眼鏡販売系
- 加工作製系
- フィッティング系
- 企業倫理・コンプライアンス
- 眼鏡作成技能士の実技試験
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- 視力の測定
- フィッティング
- レンズ加工
眼鏡作成技能士で目指せる職業、就職先は?
眼鏡作成技能士を取得すると、眼鏡メーカー、眼鏡店、補聴器販売店などへの就職・転職でスキルや知識を証明できます。
眼鏡作成技能士を取得するとどんな悩みが解決できる?
眼鏡作成技能士を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 眼鏡作成技能士が解決できること
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- お客様が求める理想の眼鏡作りに貢献できる
- 眼鏡業界における品質向上に貢献できる
- 眼鏡作製におけるスキルアップを実現する
眼鏡作成技能士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
1級
1級の受験資格は、下記の条件を満たす必要があります。
- 1級学科試験
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- 2級の技能検定に合格した者であって、合格後、眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験を有する者
- 眼鏡作製に関する業務に5年以上の実務経験を有する者
- 3年制以上の全日制眼鏡専門学校を卒業した者又は当該専門学校を卒業する見込みのある者であって、公益社団法人日本眼鏡技術者協会会長が受検を認めた者
- 3年制以上の全日制眼鏡専門学校と同等以上と認められる外国の学校を卒業した者であって、公益社団法人日本眼鏡技術者協会会長が受検を認めた者
- 1級実技試験
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- 1級の学科試験に合格した者。ただし、当該学科試験に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受験する場合に限る
2級
2級の受験資格は、下記の条件を満たす必要があります。
- 2級学科試験
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- 眼鏡作製に関する業務に2年以上の実務経験を有する者
- 2年制以上の通信制眼鏡専門学校を修了した者
- 2級実技試験
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- 2級の学科試験に合格した者。ただし、当該学科試験に合格した日の翌日から起算して3年を経過する日の属する年度の末日までに行われる実技試験を受験する場合に限る
取得にかかる費用
眼鏡作成技能士の受験料は下記のように定められています。
- 眼鏡作成技能士の受験料
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- 学科試験:8,900円
- 実技試験:34,000円(3科目)
実技試験の個別科目受験の場合、各受験料は下記のとおりです。
- 眼鏡作成技能士の個別の実技試験
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- 視力の測定:13,600円
- フィッティング:10,200円
- レンズ加工:10,200円
眼鏡作成技能士試験の日程
眼鏡作成技能士試験の学科試験と実技試験は、それぞれ別日に実施されます。
眼鏡作成技能士はどんな人におすすめの資格?
眼鏡作成技能士の合格率は、2級は学科試験が40%程度、実技試験は50%程度です。1級は学科試験が45%程度、実技試験は40%程度です。しっかりと対策を取ることで合格に近づくことができるでしょう。
受験者の割合では眼鏡の専門学校の卒業生が多いようです。眼鏡メーカーや眼鏡店への就職・転職を目指す人はぜひ取得しておきたい資格ですね。
- 眼鏡作成技能士の資格取得がおすすめな人
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- 眼鏡専門学校の卒業生
- 眼鏡店で働きたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
眼鏡作成技能士試験を主催・運営しているのは、公益社団法人 日本眼鏡技術者協会です。厚生労働大臣から指定試験機関として認定されています。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:高品質の眼鏡づくりはニーズが高く、やりがいも◎!
眼鏡作成技能士は、スキルを身に付けて働きたい人におすすめの資格。眼鏡をかけている人は多く、高品質な眼鏡やフィットする眼鏡を探している人も。スキルを活かして、たくさんの人に高品質の眼鏡を届けてくださいね!
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