自閉スペクトラム症やADHD、学習障害といった障害の総称を、「発達障害」といいます。発達障害ではコミュニケーションや学校の勉強などで困りごとを抱えるケースも多く、教育や福祉の現場でサポートが求められています。この記事では「発達障害支援アドバイザー」の資格について、3種類のアドバイザー資格の概要や資格取得のメリットを解説します。
発達障害支援アドバイザーとは、どんな資格?
発達障害支援アドバイザーとは、発達障害の子どもや大人への支援に必要な専門知識や実践的な支援に関する知識を習得した専門家です。基礎知識から学ぶことができますので、発達障害についてこれから学びたい人にもぴったりの内容が盛り込まれています。
発達障害支援アドバイザーには3種類の講座が設けられており、講座を修了すると資格を取得できます。
- 発達障害支援アドバイザー(DDASAアドバイザー)
- 発達障害シニアアドバイザー(DDASAシニアアドバイザー)
- 発達障害支援インストラクター(DDASAインストラクター)
学ぶ知識・技術
発達障害支援アドバイザーを取得するためには、eーラーニングの講座を受講し、試験に合格する必要があります。
発達障害支援アドバイザー(DDASAアドバイザー)
発達障害支援アドバイザーの講座は、8時間以内の内容ですので1日で学習を修了することも可能です。下記のクラス内容を学習します。
- クラス内容
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- ASD ≪自閉スペクトラム症≫
- DCD ≪発達性協調運動障害≫
- LD ≪学習障害≫
- 視覚機能と学習
- 行動変容(理論)
- 行動変容(応用)
- ADHD ≪注意欠陥・多動性障害≫
- 受講期間
- 6ヶ月
- 講義時間
- 7時間20分
発達障害シニアアドバイザー(DDASAシニアアドバイザー)
発達障害シニアアドバイザーの講座では、レベルアップした内容で学校で過ごす子どもの支援や保護者支援などの内容の学習に入ります。
- クラス内容
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- 当事者からみた発達障害
- 特別支援学校と特別支援学級・通級の違い
- 福祉と医療
- 子どもの行動の問題への対応
- 感覚処理の評価と問題への対応
- 協調運動の評価と問題への対応
- 保護者支援としてのペアレント・トレーニング
- 行動チェックシートから支援手順書の作成まで
- 最後に
- 受講期間
- 6ヶ月
- 講義時間
- 8時間16分
発達障害支援インストラクター(DDASAインストラクター)
発達障害支援インストラクター講座には、 発達障害シニアアドバイザー講座を修了した人のみが進めます。
- クラス内容
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- 自閉症体験VRについて
- 受講期間
- 6ヶ月
- 講義時間
- 25分
発達障害支援アドバイザーで目指せる職業、就職先は?
発達障害支援アドバイザーを取得したことが直接的に就職や転職に役立つとはいえませんが、教員や幼稚園教諭、保育士、公認心理士や支援員など、発達障害の子どもや大人と接する仕事において、資格取得で得た知識が役立つでしょう。
発達障害支援アドバイザーを取得するとどんな悩みが解決できる?
発達障害支援アドバイザーを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 発達障害支援アドバイザーが解決できること
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- 発達障害の支援に必要な根拠ある知識を習得できる
- 発達障害の特性に合わせた支援を考える
- 発達障害のある人の困りごとに寄り添うことができる
発達障害支援アドバイザーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
発達障害支援アドバイザーの講座の受講要件は下記のように定められています。
- 発達障害支援アドバイザー(DDASAアドバイザー)
- 制限なし
- 発達障害シニアアドバイザー(DDASAシニアアドバイザー)
- 発達障害支援アドバイザーコースを修了していること
- 発達障害支援インストラクター(DDASAインストラクター)
- 発達障害シニアアドバイザーコースを修了していること
発達障害支援アドバイザー動画視聴の免除要件
発達障害支援アドバイザーコースの動画視聴の課程については、下記のいずれかの資格の有資格者は免除を申請できます。
- 医師
- 看護師(准看護師)
- 公認心理師
- 臨床心理士
- 精神保健福祉士
- 社会福祉士
- 幼稚園教諭
- 保育士
- 教員免許
- 理学療法士
- 作業療法士
- 言語聴覚士
- 児童発達支援管理責任者
- 相談支援専門員
- 強度行動障害支援者養成研修実践課程修了
取得にかかる費用
発達障害支援アドバイザーの講座の受講料は、下記のように定められています。
- 発達障害支援アドバイザー(DDASAアドバイザー)
- 33,000円(税込)
- 発達障害シニアアドバイザー(DDASAシニアアドバイザー)
- 66,000円(税込)
- 発達障害支援インストラクター(DDASAインストラクター)
- 220,000円(税込)
発達障害支援アドバイザーはどんな人におすすめの資格?
発達障害支援については、小学校など教育現場で関心が高まっています。特性ごとに必要な配慮が異なるため、専門知識を持った人の的確なアドバイスや提案が求められています。
発達障害支援アドバイザーの資格取得を通して、発達障害に悩む人の困りごとに寄り添ったり、合理的配慮の具体策を考えるヒントを得られるでしょう。
- 発達障害支援アドバイザーの資格取得がおすすめな人
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- 教育・保育の業界で働く人
- 心理に関する仕事に携わる人
- 発達障害に関心がある人
- 子どもの支援に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
発達障害支援アドバイザーを主催・運営しているのは、一般社団法人 発達障害支援アドバイザー協会です。
試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:発達障害の困りごとに寄り添うことができるのがやりがい!
専門的な知識を習得した発達障害支援アドバイザーは、発達障害の特性による困りごとに対して適切なアドバイスを考えることができます。発達障害の本人や家族、周囲の人にとっての頼れる存在を目指して、資格取得を検討してみてはいかがでしょう。
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