確定拠出年金や退職金はシニアライフを充実させる大切な資産。ただし知識が不十分だと上手に運用することができません。この記事では老後のマネープランを悩む人をサポートする「DCアドバイザー」の資格について、試験概要や受験資格、受験費用などを解説します。
DCアドバイザーとは、どんな資格?
DCアドバイザーとは企業年金・退職金制度に関して専門知識を有し、加入者や企業にコンサルティングを担う専門資格です。DCアドバイザーは下記のような仕事を行います。
- 年金に関するアドバイス
- 退職金制度に関するコンサルティング
- 投資・資産形成の教育
- 老後のライフプランの提案
学ぶ知識・技術
DCアドバイザーを取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は4択一問題で45問が出題されます。試験時間は90分です。試験科目は「確定拠出年金(制度と法令解釈)」です。
試験では下記の内容から問題が構成されます。
- 試験内容
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- 確定拠出年金
- 確定給付企業年金
- 公的年金
- 投資の基礎知識
- 老後のライフプランに役立つDCの受け取り方
- NISA、iDeCoの知識 など
試験対策は、オンラインショップで販売されている過去問題集を解くことが推奨されています。
DCアドバイザーで目指せる職業、就職先は?
DCアドバイザーを取得すると、金融機関やコンサルタント業界への就職・転職で自己アピールにつながるでしょう。また、さまざまな企業の人事・労務で働く人にとっても、確定拠出年金に関する業務に役立ちます。
DCアドバイザーを取得するとどんな悩みが解決できる?
DCアドバイザーを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- DCアドバイザーが解決できること
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- 各年金制度の違いを理解し、適切な資産形成を促す
- 退職金などの資産で老後のライフプランを計画する
- 年金や投資の制度について、適切なアドバイスを行える
DCアドバイザーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
DCアドバイザー試験の受験資格は、試験実施時に満20歳以上であることです。試験免除の条件を満たす場合、試験は免除されます。
- 試験免除の条件
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- 年金・退職金総合アドバイザーの資格取得者であること
- 運営管理機関勤務であること
取得にかかる費用
DCアドバイザー試験の受験費用は、下記のように定められています。
- 試験免除の受験者:5,500円
- オンラインセミナーと受験の場合:11,000円
なお、5人以上で受験する場合は団体受験割引を利用することで、個人受験よりもお得になります。
DCアドバイザー試験の日程
DCアドバイザー試験は、年に一回実施されます。会場受験とオンライン受験から受験形式を選択可能です。
DCアドバイザーはどんな人におすすめの資格?
DCアドバイザーは確定拠出年金に精通した人材で、老後のライフプラン・マネープランにお悩みの人をサポートすることができます。NISAやiDeCoなどの知識も豊富で、資産形成についてアドバイスする役割も期待されます。
資産形成・資産運用に関心を持つ人は増加傾向にあり、それに伴い誤った情報や判断によって損失を被る人もいます。DCアドバイザーは専門知識を有し、年金制度などについて適切にアドバイスすることができるため、頼れる存在として重宝されるでしょう。
- DCアドバイザーの資格取得がおすすめな人
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- 金融機関で働く人
- 確定拠出年金に関するコンサルタント
- 企業の人事・労務で働く人
- 老後のライフプラン形成に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
DCアドバイザーを主催・運営しているのは、DC協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:確定拠出年金や資産形成の疑問解決をサポートしよう
DCアドバイザーの資格を取得することで、確定拠出年金や資産形成に悩む人をサポートするスキルが身に付きます。お金に関する専門家はこれからも需要が見込まれますので、興味がある人は資格取得を検討してくださいね。
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