就職活動に向けて準備中の学生や新入社員、若手社員におすすめの資格が「ビジネス文書検定」です。この記事ではビジネス文書検定の1級、2級、3級の違い、資格取得のメリットなどを解説します。
ビジネス文書検定とは、どんな資格?
ビジネス文書検定とは、仕事の文書作成に求められる表記技能、表現技能、実務技能を測定する民間資格です。表記技能、表現技能、実務技能は、下記のような能力だと考えられています。
- 表記技能
- 正しい用字や用語が使える。ビジネス文書の文書等について知っている
- 表現技能
- 正確で分かりやすい文章や礼儀正しい文章が書ける
- 実務技能
- 社内文書や社外文書が書ける。文書の取り扱い等についての知識がある
ビジネス文書検定は、1級から3級までのレベル分けが設けられています。
- 1級
- 実務に役立つ文書作成技能について、知識と技能とを十分に身に付けているとともに、必要に応じて、これらを適切に指導することができる
- 2級
- 実務に役立つ文書作成技能について、知識と技能との全般を身に付けていることにより、単独で普通の文書を正しく理解し、作成することができる
- 3級
- 実務に役立つ文書作成技能について、知識と技能との基本を身に付けていることにより、上司の指示に従って、普通の文書を正しく理解し、作成することができる
学ぶ知識・技術
ビジネス文書検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。
1級
1級の試験の領域は下記のように定められています。
- 表記技能
-
- 総合
- 用字
- 用語
- 書式
- 表現技能
-
- 正確な文章
- 分かりやすい文章
- 礼儀正しい文章
- 実務技能
-
- 社内文書
- 社外文書
- 文書の取り扱い
- 添削指導
2級
2級の試験の領域は下記のように定められています。
- 表記技能
-
- 総合
- 用字
- 用語
- 書式
- 表現技能
-
- 正確な文章
- 分かりやすい文章
- 礼儀正しい文章
- 実務技能
-
- 社内文書
- 社外文書
- 文書の取り扱い
3級
3級の試験の領域は下記のように定められています。
- 表記技能
-
- 総合
- 用字
- 用語
- 書式
- 表現技能
-
- 正確な文章
- 分かりやすい文章
- 礼儀正しい文章
- 実務技能
-
- 社内文書
- 社外文書
- 文書の取り扱い
ビジネス文書検定で目指せる職業、就職先は?
ビジネス文書検定を取得したことが就職や転職において直接的に有利に働くことはありませんが、ビジネス文書作成に必要な基礎知識を有していることを自己アピールとして役立てられます。
ビジネス文書検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
ビジネス文書検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- ビジネス文書検定が解決できること
-
- 適切な言葉遣いで印象がアップする
- 相手に伝わりやすい文章表現ができる
ビジネス文書検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ビジネス文書検定の受験資格に制限はありません。どの級からでも受験できます。
取得にかかる費用
ビジネス文書検定試験の受験料は、各級で次のように定められています。
- 1級:7,000円
- 2級:5,200円
- 3級:3,800円
- 1・2級:12,200円
- 2・3級:9,000円
ビジネス文書検定の日程
ビジネス文書検定の試験は、年に2回実施されます。
ビジネス文書検定はどんな人におすすめの資格?
適切にビジネス文書を作成することができると、仕事をスムーズに進めることができ、書類上のミスを減らすことができます。きちんとしたビジネス文書を作成していると、周囲からの評価や信頼もアップするでしょう。
これから就職をする学生や新入社員にとっては、ビジネス文書検定を受験することで社会人の基礎固めにつながります。後輩指導をするようになった社会人も、自信を持ってビジネス文書を作成するための復習にぴったりです。
- ビジネス文書検定の資格取得がおすすめな人
-
- 就職を控えた学生
- 就職したばかりの新入社員・若手社員
- 文書作成の機会が多い社会人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ビジネス文書検定を主催しているのは、公益財団法人 実務技能検定協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:ビジネス文書作成の基礎スキルを習得して社会人デビュー♪
ビジネス文書作成はさまざまな業界、職種で必要とされるスキル。就職を控えた学生や新入社員、若手社員はビジネス文書検定を取得して、社会人としての基礎スキルを固めましょう。
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