図書館司書や保育士、幼稚園教諭、小学校の先生など、絵本に接する仕事はたくさんありますよね。子どものために良い絵本を……と悩むけれど選び方がわからない、上手に読み聞かせできるようになりたいという人は「絵本専門士」の資格取得がおすすめです。
絵本専門士とは、どんな資格?
絵本専門士とは、絵本に関する専門知識やスキルを習得した絵本のプロフェッショナルです。絵本は子どもの成長や読書推進において大切な役割を果たすと考えられています。絵本の魅力を引き出すために、絵本専門士が力を発揮することが期待されています。
絵本専門士は、下記のような役割を果たす知識やスキルを有します。
- 絵本の読み聞かせ、おはなし会
- 絵本のワークショップ
- 絵本に関する指導や助言 など
学ぶ知識・技術
絵本専門士を取得するためには、絵本専門士養成講座を受講し修了する必要があります。講座では、3つの領域について学習します。
- 絵本専門士養成講座の3つの領域
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- 知識を深める
- 技能を高める
- 感性を磨く
30コマの授業(1コマあたり90分~120分)を受講し、修了課題に合格することで絵本専門士となることができます。
絵本専門士で目指せる職業、就職先は?
絵本専門士を取得すると、図書館司書や書店などへの転職において自己アピールにつながるでしょう。
絵本専門士を取得するとどんな悩みが解決できる?
絵本専門士を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 絵本専門士が解決できること
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- 絵本の良書を選び取るスキルが磨かれる
- 絵本選びに悩む人にアドバイスをしてサポートできる
- 絵本を使ったワークショップなどを企画できる
絵本専門士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
絵本専門士養成講座を受講するためには、下記のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 子供や絵本に関連する資格を有する者
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- 司書、司書補の資格を有する者
- 保育士の資格を有する者
- 幼稚園教諭の資格を有する者
- 小学校教諭の資格を有する者 など
- 絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
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- 図書館職員としての実務経験を有する者
- 保育士としての実務経験を有する者
- 幼稚園教諭としての実務経験を有する者
- 小学校教諭としての実務経験を有する者
- 福祉施設職員としての実務経験を有する者
- 絵本や児童文学の出版・販売の実務経験を有する者
- 絵本や児童文学の編集の実務経験を有する者 など
- 絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
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- 絵本の読み語り活動の経験を有する者
- 絵本に関するワークショップの実務経験を有する者 など
- 絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者
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- 大学院において児童文学の研究実績を有する者 など
取得にかかる費用
絵本専門士養成講座の受講料は、80,000円です。別途材料費がかかる場合があります。
絵本専門士試験の日程
絵本専門士養成講座は年に複数回開催されますので、公式HPで日程などを確認しましょう。
絵本専門士はどんな人におすすめの資格?
絵本専門士の有資格者は、絵本に関するスペシャリストとして、仕事やさまざまな取り組みで活躍することが期待できます。図書館司書や保育士、幼稚園教諭、小学校教員は読み聞かせや選書などで知識を発揮できるでしょう。児童書担当者は養成講座を通して絵本を見る目を養えますので、出版社や書店で働く人にもおすすめです。
読み聞かせボランティアなど、絵本や子どもの成長に関心がある人にとっても、絵本について学ぶ機会となるでしょう。
- 絵本専門士の資格取得がおすすめな人
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- 図書館司書・スタッフ
- 保育士、幼稚園教諭
- 教員
- 出版社や書店で働く人
- 読み聞かせボランティア
- 絵本に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
絵本専門士を主催・運営しているのは、独立行政法人 国立青少年教育振興機構です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:養成講座を受講して絵本のプロフェッショナルになろう!
絵本は子ども向けと思われがちですが、実は大人が読んでも奥が深い世界。読み聞かせひとつでも、どの本を選ぶか、どんな風に読むかで印象や効果は変わってきます。絵本専門士養成講座受講を通して、プロフェッショナルとしての知識やスキルを磨いてみてはいかがでしょう。
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