パソコンスキルの公的資格「パソコン速記検定試験」がありますが、どんな能力を測定する試験なのでしょう。この記事ではパソコン速記検定試験の課題1、課題2の試験内容、受験資格や受験料などを解説します。
パソコン速記検定試験とは、どんな資格?
パソコン速記検定試験の特徴は、書面の入力や文書の作成能力を問うのではなく、音声を聞いて文字を入力する速さと正確さを測定する点です。ビジネスシーンでは議事録作成など、会話を聞きながらパソコン入力をする業務も発生しますので、パソコン速記検定試験の有資格者は、耳でとらえた情報をパソコンで文字化するスキルを有していることを証明できます。
学ぶ知識・技術
パソコン速記検定試験を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験では読み上げ音声を聞いて入力する形式ですが、試験はCD起動によるプログラムで実施されます。
試験は、課題1と課題2があります。
課題1
課題1では、読み上げられた文章をかなで入力します。制限時間は10分間です。入力できた文字数と正答率に応じて、認定される級が決まります。
- 合格入力数:3,000文字以上
- 正答率基準:95%以上
- 合格入力数:2,500文字以上
- 正答率基準:95%以上
- 合格入力数:2,000文字以上
- 正答率基準:90%以上
- 合格入力数:1,500文字以上
- 正答率基準:85%以上
- 合格入力数:1,300文字以上
- 正答率基準:80%以上
- 合格入力数:1,000文字以上
- 正答率基準:80%以上
課題2
課題2では、読み上げられた文章を漢字かな交じりで入力します。制限時間は20分間です。入力できた文字数に応じて、認定される級が決まります。
- 合格入力数:1,200文字以上
- 正答率基準:95%以上
- 合格入力数:1,000文字以上
- 正答率基準:95%以上
- 合格入力数:800文字以上
- 正答率基準:90%以上
- 合格入力数:600文字以上
- 正答率基準:85%以上
- 合格入力数:500文字以上
- 正答率基準:80%以上
- 合格入力数:400文字以上
- 正答率基準:80%以上
パソコン速記検定試験で目指せる職業、就職先は?
パソコン速記検定試験を取得したことが直接的に就職や転職で役に立つとは言えませんが、パソコンスキルを有していることの自己アピールにつながるでしょう。
パソコン速記検定試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
パソコン速記検定試験を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- パソコン速記検定試験が解決できること
-
- パソコン作業の効率がアップする
- パソコンで作成する議事録の質が上がる
パソコン速記検定試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
パソコン速記検定試験の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
パソコン速記検定試験の受験料は、各級によって次のように定められています。
- 速記者認定:22,000円(税込)
- 1級:8,800円(税込)
- 準1級:8,800円(税込)
- 2級:6,600円(税込)
- 準2級:6,600円(税込)
- 3級:4,400円(税込)
パソコン速記検定試験の日程
パソコン速記検定試験は、年に三回試験が実施されます。試験は一般財団法人 全日本情報学習振興協会が認定する会場でのみ行われます。
パソコン速記検定試験はどんな人におすすめの資格?
パソコン速記検定試験は、音声を聞いて文字入力するためのパソコンスキルを有していることを証明できる資格です。ただしパソコンスキルを就職や転職でアピールするためには、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)のような他のスキルとのダブルライセンスがおすすめですよ。
- パソコン速記検定試験の資格取得がおすすめな人
-
- 事務職として働く人
- 音声起こしの仕事をしている人
- パソコンスキルを磨きたい人
- MOSとのダブルライセンスを考えている人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
パソコン速記検定試験を主催・運営しているのは、一般財団法人 全日本情報学習振興協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:パソコン速記検定試験は音声の文字入力スキル向上に役立つ
事務職の人や音声の文字おこしの業務を担当している人は、パソコン速記検定試験の取得を通してさらにスキルアップすることもできるでしょう。MOSなどパソコンスキル関連の資格も取得すると、就職や転職での自己アピールでさらに力になるでしょう。
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