ことわざは人生に役立つ教訓やユーモアを楽しめる文化です。この記事では「ことわざ検定」の1級から10級までのレベル目安、試験の概要、受験費用などを解説します。大人の受検はもちろんですが、お子さんが受験する際の参考にもしてくださいね。
ことわざ検定とは、どんな資格?
ことわざ検定とは、「ことわざ」「慣用句」「四字熟語」に関する知識と技術を測定する民間資格です。国語力や日本語力をたしかめるためにことわざ検定を受検するのもおすすめです。
ことわざ検定には、1級から10級までのレベル分けが設けられています。各級のレベル目安は、下記を想定されています。
- 1級
-
- 近年新たに発見されたことわざ
- なじみの薄い珍しいことわざ
- ことわざの専門家領域のもの
- 2級
-
- 世界の各地にあることわざ
- 日本の各業種のことわざ
- 3級
-
- 4級までのことわざ
- 古典・新語・郷土のことわざ
- 4級
-
- 高校入試問題に出題されたもの
- 実用的かつ一般的なことわざ
- ことわざの概論
- 5級
-
- 高校入試問題に出題されたもの
- 現代常用される基本的なことわざ
- 6級
-
- 家族や食べ物、職業など暮らしに関連したことわざ
- 7級
-
- 植物や気候、季節や時間といった自然環境に関連したことわざ
- 8級
-
- 動物や昆虫、空想上の生き物などに関連したことわざ
- 9級
-
- 体全体やその一部を使った慣用句
- 体に関連したことわざ
- 10級
-
- 小学校低学年の内に、学んでおくとよいことわざ
各級の受験の年齢の目安は、下記のように発表されています。
- 10級
- 小学校3年生
- 9級
- 小学校4年生
- 8級〜6級
- 小学校5年生〜6年生(ハイレベル)
- 5級〜1級
- 中学生〜一般
なお、公式HPによると級数による難易度の差はさほどなく、級がレベルアップするごとに出題数が多くなる特徴を持つ試験です。また、級がレベルアップするにつれて、問題形式も変わってきます。
学ぶ知識・技術
ことわざ検定を取得するためには、各級の試験に合格する必要があります。各級の出題内容の目安は、下記のように定められています。()内は受験のレベルの目安です。
1級(難問チャレンジャー)
ことわざ全般について出題されます。一般的なことわざ辞典に記載のないことわざ、近年新たに発見されたことわざ、なじみの薄い珍しいことわざなど、専門家レベルのものも出題範囲です。
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 80%程度
2級(一般:ハイレベル)
3級までの出題範囲に、世界の各地にあることわざや日本社会で用いられる職業に関連したことわざが加えて出題されます。
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 80%程度
3級(一般)
4級までの出題範囲に、古典・新語・郷土のことわざが加えて出題されます。
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 70%程度
4級(高校生)
大人になるまでに知っておきたい、実用的かつ一般的なことわざが出題されます。
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 70%程度
5級(中学生)
高校入試に出題されることわざを中心に、現代常用される基本的なことわざが出題されます。
- 試験時間
- 50分
- 合格基準
- 70%程度
6級(小学6年生 ハイレベル)
中学入試に出題されることわざ、家族や食べ物、職業など暮らしに関連したことわざが出題されます。
- 試験時間
- 40分
- 合格基準
- 70%程度
7級(小学6年生)
中学入試に出題されることわざ、植物や天候、季節や時間といった自然環境に関連したことわざが出題されます。
- 試験時間
- 40分
- 合格基準
- 70%程度
8級(小学5年生)
中学入試に出題される比較的やさしいことわざ、動物や昆虫、空想上の生き物などに関連したことわざが出題されます。
- 試験時間
- 40分
- 合格基準
- 70%程度
9級(小学4年生)
小学生向けの基本のことわざ、体全体やその一部を使った慣用句や体に関連したことわざが出題されます。
- 試験時間
- 40分
- 合格基準
- 70%程度
10級(小学3年生)
小学校の低学年のうちに学んでおくと良いことわざが出題されます。
- 試験時間
- 40分
- 合格基準
- 70%程度
ことわざ検定で目指せる職業、就職先は?
ことわざ検定を取得したことが、就職や転職に直接的に役立つとはいえません。ただし学校の教員や塾講師などは授業でことわざの知識が役立つことがあるでしょう。
ことわざ検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
ことわざ検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- ことわざ検定が解決できること
-
- 楽しみながら国語力や語彙力に関する受験対策ができる
- 日本語や日本文化の教養が深まる
- 高校受験や大学のAO入試で評価されることがある
ことわざ検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ことわざ検定の受験資格に制限はありません。どの級からでも受験できます。併願も可能です。
取得にかかる費用
ことわざ検定の受験料は各級で定められています。
- 1級:9,020円
- 2級:6,270円
- 3級:4,840円
- 4級:3,960円
- 5級:3,960円
- 6級:3,410円
- 7級:3,410円
- 8級:2,860円
- 9級:2,860円
- 10級:2,530円
ことわざ検定試験の日程
ことわざ検定は年に4回実施されます。試験はオンラインで開催されますので、インターネット環境が必要です。
ことわざ検定はどんな人におすすめの資格?
ことわざ検定は、子どもから大人まで楽しめる検定試験です。ことわざには、その成り立ちや文化、漢字などさまざまなエッセンスが入っており、勉強としてはもちろんですが教養としても趣味としても楽しめるでしょう。
- ことわざ検定の資格取得がおすすめな人
-
- 国語力や語彙力を上げたい学生
- 国語力や語彙力を磨きたい教員や塾講師
- 日本語や文化に興味がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ことわざ検定を主催・運営しているのは、一般社団法人 ことわざ検定協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:ことわざ検定で国語力や語彙力を楽しく上げよう♪
ことわざ検定は子どもから大人まで楽しめる検定です。国語力や語彙力の向上を目指す人や日本語や文化に興味がある人は受験を検討してみてはいかがでしょう。
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