ものづくりの現場で働く人は、工業系の資格を取得していると専門知識や技術を有していることの証明につながります。「アルミニウム溶接技術検定」 は溶接に携わる仕事人におすすめの資格です。この記事ではアルミニウム溶接技術検定の評価(検定)試験の概要や受験資格、受験費用を紹介します。
アルミニウム溶接技術検定とは、どんな資格?
アルミニウム溶接技術検定とは、アルミニウムのティグ溶接・ミグ溶接の技能をJIS Z 3811(アルミニウム溶接技術検定における試験方法及び判定基準)に基づいて認定する民間資格です。以前の試験名称は「アルミニウム溶接技術検定試験」でしたが、「アルミニウム溶接技能者評価試験」へと変更されました。試験の内容及び資格の種類に変更は発生していません。
アルミニウム溶接技術検定には基本級と専門級があります。アルミニウム溶接技術検定の資格取得の流れは次のようになります。
- 評価試験(検定試験)試験に合格
- 認証(認定)申込み
- 資格登録
- 適格性証明書(技術資格証明書)発行
資格には有効期間が定められているため、継続して認定が必要な場合は資格取得から3年が経過する前に再認証試験(更新試験)を受けます。再認証試験は新規試験と同様に実技試験が実施されます。
学ぶ知識・技術
アルミニウム溶接技術検定試験は、学科試験と実技試験が実施されます。実技試験は次のような材料を使用する試験です。
- ティグ溶接
- 使用材料:薄板、薄肉管、中板、中肉管、厚板、厚肉管
- ミグ溶接
- 使用材料:薄板、薄肉管、中板、中肉管、厚板、厚肉管
アルミニウム溶接技術検定の講習教程を修了した場合、JIS Z 3811に基づくアルミニウム溶接技能者評価試験の基本級の受験資格が得られ、学科試験が免除されます。
アルミニウム溶接技術検定で目指せる職業、就職先は?
アルミニウム溶接技術検定を取得すると、建設業界や製造業界などへの就職・転職に役立ちます。
アルミニウム溶接技術検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
アルミニウム溶接技術検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- アルミニウム溶接技術検定が解決できること
-
- たしかな技術と知識で安心・安全な溶接作業を実現できる
- 建設業やものづくりの現場における人材不足解消に貢献できる
アルミニウム溶接技術検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
アルミニウム溶接技術検定の受験資格は、下記のように定められています。
- 基本級
- 1か月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上の者
- 専門級
- 3か月以上アルミニウムの溶接技能を習得した満15歳以上で、受験種類に対応する基本級の資格を所有する者
試験では、基本級の資格に合格することを条件として基本級と専門級を同時に受験することが可能です。
取得にかかる費用
アルミニウム溶接技術検定では、種目ごとの受験料(学科料・実技料・消耗費含)が下記のように定められています。()内の金額は学科を除いた金額です。
- ティグ溶接
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- TN-1:97,90円(8,580円)
- TN-2(F,V,H1姿勢):14,080円(12,870円)
- TN-2(O):-(13,310円)
- TN-3(F,V,H1姿勢):21,120円(19,910円)
- TN-3(O):-(20,130円)
- TN-1P:-(26,730円)
- TN-2P:-(51,260円)
- TN-3P:-(37,070円)
- ミグ溶接
-
- MN-1:10,010円(8,800円)
- MN-2:15,950円(14,740円)
- MN-3:24,200円(22,990円)
- MN-2P:-(51,590円)
- MN-3P:-(36,630円)
- MA-1:10,450円(9,240円)
- MA-2:16,170円(14,960円)
- MA-3:24,750円(23,540円)
- MA-1P:-(27,940円)
- MA-2P:-(53,240円)
追試はいずれも2,310円です。資格取得後の各種手続きでは、下記の費用が必要となります。
- 新規及び再認証料:4,510円(税込)
- サーベランス(継続):4,620円(税込)
- 証明書再発行料:4,950円(税込)
アルミニウム溶接技術検定はどんな人におすすめの資格?
アルミニウム溶接技術検定は、工業系のスキルを習得して手に職を付けたい人におすすめです。溶接技術を持った人材は、建設業界などで重宝されています。溶接の技術者は人材不足とされているため、有資格者は就職や転職において自己アピールにつながるでしょう。
- アルミニウム溶接技術検定の資格取得がおすすめな人
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- 工業系の資格で手に職を付けたい人
- 集中して作業を続けられる人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
アルミニウム溶接技術検定を主催しているのは、一般社団法人 軽金属溶接協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:アルミニウム溶接技術検定を取得して溶接技術のスキルを証明しよう
アルミニウム溶接技術検定の資格取得のメリットを紹介してきました。これからの時代も溶接のスキルを持った人材は必要とされますので、手に職を付けたい人は検定試験の受験を検討してはいかがでしょう。
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