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茶道文化検定の資格を取るとどんなメリットがある?

茶道文化検定のやりがい やりがい・夢を与える

お茶の稽古に通っている人や茶道部の人なら「茶道文化検定」にチャレンジしてみてはいかがでしょう。この記事では茶道文化検定の1級~4級の違い、試験範囲、受検費用、公式テキストの種類などを解説します。お茶が好きな人や日本の伝統文化に興味がある人は是非チェックしてくださいね。

茶道文化検定とは、どんな資格?

茶道文化検定とは、日本の伝統文化のひとつである茶道について、美術、工芸、建築、庭園などの幅広い分野から問題を出題し、その知識を測定する検定試験です。令和3年の試験からは「茶道文化検定Web版」へと試験形式が変更され、パソコンやスマートフォン、タブレットなどからオンラインで受検できるようになりました。

茶道文化検定には、1級~4級までの等級があります。

4級
今まで茶道に触れたことのない人、稽古を始めたばかりの初心者、学校で茶道を学んでいる児童・生徒・学生向け。茶道に関する基本的な知識の習得を目指します。
3級
すでに茶道を学んでいる人向け。茶道の文化に関する一般的な知識の確認や充実を図ることを目指します。
2級
茶道をある程度学んだ人向け。茶道の文化に関するやや高度な知識の習得を目指します。
1級
茶道の知識をさらに深めていきたい人向け。最も難易度の高い級です。

学ぶ知識・技術

茶道文化検定の資格を取得するには、各級の試験に合格する必要があります。4・3・2級の試験は、公式テキスト・公式問題集の内容から出題される問題が多いのが特徴です。1級は公式テキスト・公式問題集を基本としつつ、幅広い範囲から問題が構成されます。

なお、いずれの級の試験に関しても点前(手前)の手順などには出題されません。4級・3級は、茶のこころ、茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶室・露地の分野から出題されます。2級・1級は、茶の歴史、茶事・茶会、茶道具、茶と禅、茶席の花、懐石、菓子、茶室・露地、茶業の分野から出題されます。

合格基準は、4・3・2級が70%以上の正解で合格です。1級は80%以上の正解で合格となります。試験は受検後すぐに採点が行われ、合格者には「合格証」が表示されます。希望者には、認定証が有料で発行されます。

4級(選択式50問、試験時間30分)

4級の試験では、下記の内容などから出題されます。

茶のこころ
利休七則や四規など、茶道を学ぶ上で必ず知っておかなければならない項目
茶の歴史
公式テキストや公式問題集に登場する代表的な人物の名前などを出題
茶事・茶会
客の作法、服装、持ち物や、茶事や茶会に使用する道具など、基本的な事柄
茶道具
図や写真を見たときに名称や用途が一致するか
茶室・露地
図や写真を見たときに名称や用途が一致するか

3級(選択式60問、試験時間45分)

3級の試験では、下記の内容などから出題されます。

茶のこころ
茶と禅がどのように関わっているのか
茶の歴史
茶道の歴史に関わる代表的な人物や事柄、茶の伝来から茶道への確立、発展までの流れ
茶事・茶会
亭主と客の所作や動線、所々で使われる道具などを含めた、基本的な茶事の流れ
茶道具
道具の部分や名称、種類、分類
茶室・露地
茶室各部の名称や機能、種類、現存する代表的な茶室とその特徴、露地の構造と役割

2級(選択式80問、試験時間60分)

2級の試験では、下記の内容から出題されます。2級からは下記の範囲のほか、文章の穴うめ問題も出題されます。

茶の歴史
歴史の全体的な流れ、茶の伝来から茶道への確立、発展に至る歴史的変遷
茶事・茶会
茶事の種類とそれぞれの特徴
茶道具
茶道具の名称や用途、それらの美術工芸としての視点。茶碗の分類や産地など
茶と禅
茶席における墨跡の普及の歴史や種類、禅語、禅僧の師弟関係
茶席の花
風炉と炉の時季を代表する花の区別
懐石
歴史的変遷、現在の懐石の流れと道具
菓子
現在に至るまでの変遷、その種類や材料
茶室・露地
基本要素と役割、現在に残る多彩な茶室や露地について
茶業
抹茶の歴史的変遷や製茶

1級(選択式と入力式 80問)

1級の試験は、テキストに記載されている範囲外の知識も問われます。日々のお茶の稽古や茶会、美術館などを通して茶道文化に触れることが重要です。出題形式は、選択問題(複数選択式も含む)、入力問題も出題します。

公式テキスト

茶道文化検定の試験は、公式テキストから出題される分野が多くあります。効率的に合格を目指す場合、公式テキストで勉強するのがおすすめです。

『茶の湯をはじめる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 4級』
税別1,100円、監修:茶道資料館、淡交社刊
『茶の湯がわかる本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 3級』
税別1,650円、監修:茶道資料館わ淡交社刊
『茶の湯をまなぶ本 改訂版 茶道文化検定公式テキスト 1級・2級』
税別2,530円、監修:茶道資料館、淡交社刊

茶道文化検定で目指せる職業、就職先は?

茶道文化検定の資格が、直接的に就職や転職に役立つとはいえません。茶道文化検定は、点前などの実技は問われません。茶道に関するご自身の知識を確認するために活用するのがおすすめの民間資格です。

茶道文化検定の資格を取得するとどんな悩みが解決できる?

茶道文化検定の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

茶道文化検定が解決できること
  • 茶道文化の継承に貢献できる
  • 茶道に関する知識習得を通して、より深く茶道を楽しめる

茶道文化検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

茶道文化検定の受検資格に、年齢や茶道経験、流儀等の制限はありません。2級受検は3級合格者、1級受検は2級合格者であることが求められます。

なお試験はWebで行われ、申込にはメールアドレスが必要です。受験にはインターネット端末、メールアドレスが必須であることに注意してください。

取得にかかる費用

茶道文化検定の受検料は、各級で下記のように定められています。

  • 4級:1,000円
  • 3級:2,000円
  • 2級:3,000円
  • 1級:5,000円

茶道文化検定試験の日程

茶道文化検定の試験は約1ヶ月ほどのWeb試験期間が設けられますので、その間に受験してください。

茶道文化検定はどんな人におすすめの資格?

茶道文化検定は、小学生から90代まで幅広い年齢層の人が試験にチャレンジしています。就職や転職に役立てるというよりは、茶道が好きな人やお茶が好きな人、日本文化に関心がある人がその知識を深めるために受検することが多いでしょう。

茶道文化検定の資格取得がおすすめな人
  • 茶道を習っている人
  • お茶が好きな人
  • 日本の伝統文化に関心がある人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

茶道文化検定を認定しているのは、一般財団法人 今日庵 茶道資料館です。試験の詳細や申込については下記URLから確認してください。

▼ 一般財団法人 今日庵 茶道資料館

まとめ:お茶や日本の伝統が好きな人は茶道文化検定にチャレンジ!

日本の伝統文化の茶道は、味わいはもちろんですが作法や歴史など幅広い知識が求められます。茶道文化検定の受検によって、お茶の世界や日本の文化についてより深い知識を得られるでしょう。

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