「輸入住宅」とは、海外の設計思想による住宅を日本国内で建築することです。輸入住宅を希望する人は多く、海外のライフスタイルや建築に詳しい「ライフスタイルプランナー」の活躍が期待されています。この記事では、ライフスタイルプランナーに求められる知識、試験の受験料、資格取得のメリットを解説します。
ライフスタイルプランナーとは、どんな資格?
ライフスタイルプランナーとは、輸入住宅やライフスタイルに関する適切な知識を持ち、快適な住居環境の実現を提案する仕事です。日本の住文化の向上のために必要な知識を身に付けた人が取得できる資格です。ライフスタイルプランナーの資格には、「基礎」と「上級」の2つのレベルに分かれています。
「ライフスタイルプランナー」資格制度は1998年に始まり、一般社団法人 輸入住宅産業協会が運営・認定しています。同協会は、経済産業省(通商産業省・当時)指導のもとに発足しました。
学ぶ知識・技術
ライフスタイルプランナーの資格を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験対策として、『ライフスタイルプランナーハンドブック』が発売されています。
- 『ライフスタイルプランナーハンドブック』製本版(A4版、275ページ )
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- LSP会員:2,500円(税・送料込)
- 会員以外:3,500円(税・送料込)
- 『ライフスタイルプランナーハンドブック』PDF版(ダウンロード)
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- LSP会員:無料
- 会員以外:1,000円
学習する内容は下記のように構成されています。
- 第1章 ライフスタイルプランナー制度の概要
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- ライフスタイルプランナーとは
- 第2章 住まいに関する基礎知識
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- 日本の住宅の現状
- 住宅の国際比較
- 日本の住まいづくりの変遷
- 第3章 住まいづくりの基礎知識
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- 住まいづくりの基本計画
- カラースキーム
- 住宅照明
- 住まいづくりとエクステリア
- 第4章 住宅技術の基礎知識
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- 住宅の種類
- 住宅の性能
- 住宅の材料
- 住宅の設備
- 第5章 住宅に関する法令
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- 住まいづくりに関する法令
- 建築基準法における手続き等
- 第6章 輸入住宅の基礎知識
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- 輸入住宅の現状
- 輸入住宅の種類
- 輸入住宅産業の現状
- 輸入住宅とライフスタイル
- 輸入住宅の設計上の特徴
- 環境に調和した輸入住宅
- 第7章 輸入住宅と顧客
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- 契約に伴う手続き
- 建築行為に伴う手続き
- 営業活動と消費者契約法
- ライフスタイルプランナーと個人情報保護
- 第8章 提案型セールスと表現力
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- プレゼンテーションの留意点
- フロアプラン
- パースペクティブドローイング
- フリーハンドスケッチ
- プレゼンテーションボード
- 第9章 住宅品質確保促進法
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- 瑕疵保険制度の充実
- 住宅性能保証制度の整備
- 紛争処理体制の整備
- 第10章 住宅に関する金融、税制
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- 不動産の取得と税金
- 不動産の保有・運用と税金
- 不動産の譲渡と税金
- その他の税
- 融資の種類
ライフスタイルプランナーで目指せる職業、就職先は?
ライフスタイルプランナーの資格を取得すると、下記の業界への就職に役立ちます。
- 住宅メーカー
- 建築設計事務所
- 輸入住宅業界
- インテリア販売会社
- 不動産業界
- デザイン会社 など
ライフスタイルプランナーを取得するとどんな悩みが解決できる?
ライフスタイルプランナーになると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- ライフスタイルプランナーが解決できること
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- 海外の文化や技術を取り入れ、理想の居住環境実現をサポートする
- 家具などの輸入を適正に進めることができる
- 居住者の快適な暮らしを実現し、QOL向上をサポートする
ライフスタイルプランナーの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ライフスタイルプランナーの試験の受験資格は、下記の条件を満たす必要があります。
- LSP試験
- 受験年の4月現在で満18歳以上
- LSP上級試験
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- LSP試験に合格し、登録を済ませていること
- 住宅に関わる実務経験が2年以上あること。または同等の資格(当協会認定校でのカリキュラムを終了)を取得していること
取得にかかる費用
ライフスタイルプランナーの試験の受験料は、下記の通りに定められています。
- LSP試験
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- 受験料:10,000円
- 登録料:15,000円
- LSP上級試験
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- 受験料:15,000円
- 登録料:15,000円
ライフスタイルプランナー試験の日程
ライフスタイルプランナーの試験は、年一回実施されます。開催地は、札幌、仙台、東京、名古屋、神戸、福岡です。
ライフスタイルプランナーはどんな人におすすめの資格?
ライフスタイルプランナーは、輸入住宅や海外のライフスタイルに関する知識を活かし、住まいに関する提案・助言を行うプロフェッショナルです。建築や住宅に関わる仕事をしている人で、海外の暮らしへの関心が高い人におすすめです。
インテリアの輸入などには、法律や税金の知識が欠かせません。法律に関する知識をしっかりと習得し、適切に業務をこなす責任感も求められます。
- ライフスタイルプランナーの資格取得がおすすめな人
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- 建築業界や住宅業界で働く人
- 法律順守の意識や責任感が強い人
- 外国の居住環境や文化への関心が高い人
- 依頼者の希望を聞き取る、ヒアリング力がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ライフスタイルプランナーの資格を認定しているのは、一般社団法人 輸入住宅産業協会です。試験の詳細や申込については、下記HPから確認してください。
まとめ:輸入住宅に関する知識に加え、法律に詳しくなる必要もあり!
ライフスタイルプランナーは快適な住まいの実現をサポートする仕事です。依頼者が満足する提案をできたときは、大きなやりがいを感じられるでしょう。輸入に関する法律知識も必要ですので、資格取得を目指すときはしっかりと対策しましょう。
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