仕事ではビジネスマナーやビジネスルールを身につけていると、周囲からの信頼が得やすくなります。この記事では「ビジネス実務マナー検定」について、資格概要や試験の出題項目を解説します。
基本的な社会人スキルを習得したい人はぜひチェックしてくださいね。
ビジネス実務マナー検定とは、どんな資格?
ビジネス実務マナー検定は、ビジネスパーソンとしての判断・行動が適切にできるかどうか、人間関係やマナー、話し方を理解しているか、などを問う検定試験です。ビジネス社会の基本ルールについて、一定の審査基準によって審査されます。
ビジネス実務マナー検定では、理論と実技について下記の項目が出題されます。
- 理論
-
- 必要とされる資質
- 企業実務
- 実技
-
- 対人関係
- 電話実務
- 技能
ビジネス実務マナー検定では、レベルに応じて1級、2級、3級に分かれています。
学ぶ知識・技術
ビジネス実務マナー検定の試験は、2級と3級が筆記試験(選択問題・記述問題)、1級は筆記試験(記述問題)と面接試験が行われます。合格基準は、筆記試験は「理論」と「実技」それぞれの得点が60%以上です。
3級(試験時間120分)
1.必要とされる資質
- ビジネスマンとしての資質
-
- 適切な行動力、判断力、表現力が期待できる
- 明るさ、誠実さを備えている
- 身だしなみを心得ている
- 自己管理について、理解できる
- 執務要件
-
- 平易な仕事を、確実に実行できる能力がある
- 良識を持ち、素直な態度をとることができる
- 適切な動作と協調性が期待できる
- 積極性、合理性、効率性について、理解できる
2.企業実務
- 組織の機能
-
- 業務分掌について、一応、理解している
- 職位、職制について、一般的に知っている
- 会社などの社会的責任について、知っている
3.対人関係
- 人間関係
-
- 人間関係への対処について、一応、理解している
- マナー
-
- ビジネス実務としてのマナーを心得ている
- ビジネス実務に携わる者としての服装について、一応の知識がある
- 話し方
-
- 話の仕方と人間関係との結び付きが分かる
- 基礎的な敬語を知っている
- 目的に応じた話し方について、一応、理解している
- 交際
-
- 慶事、弔事に関する作法と服装について、一般的な知識を持っている
- 一般的な交際業務について、初歩的な知識がある
4.電話実務
- 会話力
-
- 感じのよい話し方について、一応、理解している
- 整った分かりやすい話し方について、一応の知識がある
- 応対力
-
- 用件や伝言の受け方について、一応の知識がある
- 用件や伝言の伝え方について、一応の知識がある
- 電話の特性について、初歩的な知識がある
- 電話の取り扱いについて、基礎的な知識がある
5.技能
- 情報
-
- 情報について、一般的な知識がある
- 情報の整理について、基礎的な知識がある
- 情報の伝達について、基礎的な知識がある
- 文書
-
- 文書の作成について、初歩的な知識がある
- 文書の取り扱いについて、基礎的な知識がある
- 会議
-
- 会議について、基礎的な知識がある
- 事務機器
-
- 事務機器の基本機能について、一応、知っている
- 事務用品
-
- 事務用品の種類と機能とを知っている
2級(試験時間130分)
1.必要とされる資質
- ビジネスマンとしての資質
-
- 状況に応じた行動力、判断力、表現力が期待できる
- 明るさ、誠実さを備えている
- 身だしなみを心得ている
- 自己管理ができる
- 執務要件
-
- 一般的な仕事を、確実に実行できる能力がある
- 良識を持ち、模範となる態度をとることができる
- 協調性のある行動をとることができる
- 積極性、合理性、効率性について、十分理解できる
2.企業実務
- 組織の機能
-
- 業務分掌について、理解があ
- 職位、職制の持つ役割および機能について、知識がある
- 会社などの社会的責任および役割について、知識がある
3.対人関係
- 人間関係
-
- 人間関係への対処について、理解がある
- 人間関係の心理について、基礎的な知識がある
- マナー
-
- ビジネス実務としてのマナーを活用できる
- ビジネス実務に携わる者としての服装について、基礎的な知識がある
- 話し方
-
- 話し方の成立要件が理解でき、人間関係への結び付きが分かる
- 一般的な敬語が使える
- 目的に応じた話し方ができる
- 交際
-
- 慶事、弔事に関する作法と服装および式次第について、一般的な
知識を持っている - 一般的な交際業務について、知識がある
- 慶事、弔事に関する作法と服装および式次第について、一般的な
4.電話実務
- 会話力
-
- 感じのよい話し方について、理解がある
- 整った分かりやすい話し方について、知識がある
- 応対力
-
- 用件や伝言の受け方について、知識がある
- 用件や伝言の伝え方について、知識がある
- 電話の特性について、知識がある
- 電話の取り扱いについて、知識がある
5.技能
- 情報
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- 情報活動ができる
- 情報の整理ができる
- 情報の伝達ができる
- 文書
-
- 基本的な文書が作成できる
- 一般的な文書の取り扱いができる
- 会議
-
- 会議について、一般的な知識がある
- 会議の運営について、基礎的な知識がある
- 事務機器
-
- 事務機器の機能について、知識がある
- 事務用品
-
- 事務用品を適切に使うことができる
- ビジネスマンとしての資質
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- 状況に応じた行動力、判断力、表現力がある
- 明るさ、誠実さを備えている
- 身だしなみを心得ている
- 自己管理ができる
- 執務要件
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- 一般的な仕事を、確実に実行できる能力がある
- 良識を持ち、模範となる態度をとることができる
- 協調性のある適切な行動をとることができる
- 積極性、合理性、効率性について、深い認識がある
- 組織の機能
-
- 業務分掌について、深い理解がある
- 職位、職制の持つ役割および機能について、深い認識がある
- 会社などの社会的責任および役割について、深い認識がある
- 人間関係
-
- 適切な対人行動をとることができる
- 人間関係の心理について、知識がある
- マナー
-
- ビジネス実務としてのマナーを活用できる
- ビジネス実務に携わる者としての服装について、知識がある
- 話し方
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- 話し方の成立要件が認識でき、人間関係への結び付きが理解できる
- 高度な敬語が使える
- 目的に応じた話し方が適切にできる
- 交際
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- 慶事、弔事に関する作法と服装および式次第について、全般的な知識を持っている
- 交際業務全般について、深い知識がある
- 会話力
-
- 感じのよい話し方ができる
- 整った分かりやすい話し方が適切にできる
- 応対力
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- 用件や伝言の受け方が適切にできる
- 用件や伝言の伝え方が適切にできる
- 電話の特性について、深い知識がある
- 電話の取り扱いが適切にできる
- 情報
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- 情報活動が効率よくできる
- 情報の整理が合理的にできる
- 情報の伝達が適切にできる
- 文書
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- 一般的な文書が効率よく作成できる
- 文書全般について、取り扱いが適切にできる
- 会議
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- 会議について、深い知識がある
- 会議の運営が一応、できる
- 事務機器
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- 事務機器の機能について、知識がある
- 事務用品
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- 事務用品を適切に使うことができる
- 第1課題:指定した課題の内容を聞き手に向かって「話」をする
- 第2課題:選択による課題の題名に基づいて「話」をする(1分間)
- 課題:試験回ごとの出題とする
- ビジネス実務マナー検定が解決できること
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- 基本的なビジネスマナーやビジネスルールを理解できる
- 1級:6,500円
- 2級:4,100円
- 3級:2,800円
- 1・2級:10,600円
- 2・3級:6,900円
- ビジネス実務マナー検定の資格取得がおすすめな人
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- 就職を控えた学生
- 実用的なビジネスマナーを要する新社会人
1級(試験時間150分)
1.必要とされる資質
2.企業実務
3.対人関係
4.電話実務
5.技能
面接試験(エグザクトスピーキング)
1級の面接試験(エグザクトスピーキング)では、下記の項目を審査します。
面接試験では、話と話す態度がきちんとしているか、ビジネス的であるかが審査されます。
ビジネス実務マナー検定で目指せる職業、就職先は?
ビジネス実務マナー検定は、さまざまな業界・職種の就職・転職活動に役立てることができます。履歴書に記載するならば、2級以上が評価の対象となりやすいでしょう。
ビジネス実務マナー検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
ビジネス実務マナー検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
ビジネス実務マナー検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
ビジネス実務マナー検定の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
ビジネス実務マナー検定の受験料は、各級で下記のように定められています。
ビジネス実務マナー検定試験の日程
ビジネス実務マナー検定の試験は、年一回実施されます。ただし1級は面接試験もありますので、面接試験日程も確認してください。
ビジネス実務マナー検定はどんな人におすすめの資格?
ビジネス実務マナー検定は、就職を控えた学生や入社したばかりの新社会人におすすめの資格です。社会や職場で求められるビジネスマナーやビジネスルールを理解していると、仕事がスムーズに進められ、周囲からの印象も上がりやすくなるでしょう。
合格率は、1級の合格率は45~50%、2級は60~65%、3級は65%です。しっかりと準備をして試験に臨むと安心でしょう。
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
ビジネス実務マナー検定を管理しているのは、公益財団法人 実務技能検定協会です。
まとめ:
学生や新社会人は、基本的なビジネスマナーやビジネスルールを習得すると安心です。周囲からの信頼を得ることにもつながりますので、資格取得を検討してみてはいかがでしょう。
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