英語力を測定する試験「TOEFL」は、どんな目的や目標がある人におすすめの資格なのでしょう。この記事では、TOEFLを取得するメリットやTOEICとの違い、受験料などについて紹介します。
外国への留学や外資系企業への就職・転職、MBAを目指す人は是非チェックしてくださいね。
TOEFLとは、どんな資格?
TOEFLは英語力を測定する試験で、留学や就職、移住などを目的として受験する人が多いです。TOEFLでは、主に下記の4つの能力について、バランスよく問題が出題されます。
- 読む
- 聞く
- 話す
- 書く
TOEFLの試験結果は、国際標準CEFR B1~C2に連動したスコアで評価されます。合格・不合格では判定されません。
TOEFLは、スコア結果を留学に活用できます。外国の大学や大学院への進学をする場合、TOEFLのスコア提出が求められることが多いです。社会人が目指すことの多いMBAも、英語圏の学校を希望する場合はTOEFLのスコア提出が求められるでしょう。
TOEFLのスコアは、アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなどの英語圏の大学・機関を中心に、世界200か国以上、11,500以上の大学・大学院、その他機関などで、TOEFLが活用されています。日本国内でも、国立・私立・公立の大学で、入試や単位認定でTOEFLの活用が進んでいます。
大学や大学院で活用されることを想定した試験のため、自然科学、社会科学、芸術など、幅広い分野の教養科目や学校生活に関する問題が出題されます。実際の留学生活を疑似体験するIntegrated taskという問題形式も含まれているのが特徴です。
学ぶ知識・技術
TOEFLの試験は、Reading、Listening、Speaking、Writing、という4つのセクションから問題が出題されます。
- Reading(54~72分:30~40問)
- 文章を読んで質問に答える
- Listening(41~57分:28~39問)
- 簡単な講義や教室での議論に関する質問に答える
- 休憩(10分)
- Speaking(17 分:4 課題)
- 身近な話題について話し、読んだり聞いたりした資料について話し合う
- Writing(50分:2 課題)
- 文章を読み、音声を聞いて、それに対する回答を入力する
スコアは、各セクションのスコア(0~30)と、総合スコア(0~120)で表示されます。ReadingとListening の各セクションで1問以上、Speaking とWritingの各セクションで1題以上解答しないと、スコアを得ることができません。また、TOEFLのスコアの有効期間はテスト日から2年間です。
TOEFLで目指せる職業、就職先は?
TOEFLを取得すると、留学のほかにもさまざまな業界での就職や転職に活用することができます。一般的には、TOEICが日本国内の就職や転職で英語力の証明として使われることが多いですが、下記の職種ではTOEFLが重視される傾向があります。
- 外資系企業
- 研究機関
- 外務省 など
TOEFLを取得するとどんな悩みが解決できる?
TOEFLを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- TOEFLが解決できること
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- 留学生活に必要な言語能力を習得し、証明できる
- アカデミックな国際交流を促進する
- 企業のグローバル展開を促進する
TOEFLの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
TOEFLの受験資格は、年齢や学歴、国籍の制限はありません。誰でも受験可能です。
取得にかかる費用
TOEFLの受験費用は、USドルで定められています。
- 通常の申込
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- US$245
- ETSアカウントからの申込、電話申込、郵送申込のいずれか。テスト日の7日前まで(中6日)申込可能。郵送の場合、一番早いテスト希望日の4週間前必着
- 通常の申込締以降
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- US$285
- ETSアカウントからの申込、電話申込のいずれか。ETSアカウントの場合はテスト日の2日前まで(中1日)申込可能。電話の場合は、テスト日前営業17時まで申込可能
TOEFLのスコア結果は、事務局であるETSから「Official Score Reports(公式スコアレポート)」として、志望大学・団体に直接送付されます。スコアレポートに改ざんができないように、受験者の手を通さずに送付されます。
- スコアレポート送付料金
- 4校まで無料。5校からは1通につきUS$20
TOEFL試験の日程
TOEFLの試験は全国各地の会場で実施されます。年間50日以上のスケジュールで、土日に実施されます。
テスト日程や受験会場は、約6ヶ月先の日程の中から選択可能です。
TOEFLはどんな人におすすめの資格?
TOEFLは、外国の大学への留学や外資系企業への就職を目指す人におすすめです。国内の会社であっても、社内公用語が英語の会社や海外との取引が多い場合はTOEFLで英語力のスキルアップを目指すと安心でしょう。
MBA(経営学修士)の取得を目指す人で英語圏の大学院進学を目指す人も、TOEFLのスコア提出が必要となりますので準備をしてください。TOEFLのスコア提出が必須かどうかは、各大学に確認しましょう。
- TOEFLの資格取得がおすすめな人
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- 外国の大学への留学を目指す人
- 外資系企業への就職・転職を目指す人
- 社内の公用語が英語の会社に勤める人
- 海外のMBAを目指す人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
TOEFLの開発・運営元は米国非営利教育団体ETSです。試験の申込や詳細については、下記の公式HPから確認してください。
まとめ:外国の大学への留学や外資企業への就職、MBAを目指す人ならTOEFL
TOEFLは、外国の大学への進学に必要とされることが多い英語力試験です。TOEICが国内の就職に活用されることが多いのに対し、TOEFLは外資系企業などグローバルな働き方をしたい人におすすめの資格といえます。MBAでスキルアップを目指す人もTOEFLにチャレンジするのがおすすめですよ。
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