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不動産実務検定(旧大家検定)の資格を取るとどんなメリットがある?

不動産実務検定(旧大家検定) やりがい・夢を与える

不動産実務検定(旧大家検定)は、アパートやマンションの経営者、不動産投資や家賃収入に関心がある人におすすめの民間資格。この記事では不動産実務検定について、1級と2級の違い、各級の講座で学習する内容、受験料などを解説します。

不動産実務検定(旧大家検定)とは、どんな資格?

不動産実務検定(旧大家検定)は、不動産を所有する大家、アパート・マンションの経営者、将来的に大家として収入を得たい人におすすめの民間資格です。不動産実務検定を通して、賃貸住宅の経営に必要な知識を磨くことができます。

実際に不動産を所有・管理するようになると、入居者に良い住環境を提供する必要があります。居住者の満足度が上がると、不動産に入居者がいる状態を保ちやすくなり、不動産による収入も安定するでしょう。

不動産実務検定は、1級と2級があります。

1級
賃貸経営の長期的な経営分析ができ、将来直面する問題にいち早く的確に対処することができるレベル。各種法令や税務を熟知し、土地活用に関する専門家と対等なコミュニケーションが成り立ちます
2級
日常的な賃貸経営で直面する課題に的確に対処できるレベル。空室対策、契約手続き、家賃滞納問題、敷金精算問題などの問題への対処を考えることができます

学ぶ知識・技術

不動産実務検定を取得するためには、講座を受講して試験に合格する必要があります。なお、2023年1月6日より、CBT試験システムは新システムへ移行されました。

不動産実務検定で開催される認定講座は、試験対策となる内容であり、さらに講師や受講生同士のコミュニケーションを通じて、地域に密着した実務知識を補完できます。認定講座の修了者には、修了試験(5問免除)用受験チケットが配布されますので、しっかりと受講しましょう。

1級

1級の学習内容は、次のように構成されています。

I.総論
不動産実務検定と コンプライアンス (法令・倫理遵守)
  1. 不動産実務検定と倫理
  2. 関係業法の遵守
  3. 不動産コンサルティングと「業際問題」
社会経済の変化と 今後の賃貸経営
  1. 人口減少と空き家問題
  2. 景気と金利と不動産投資の関係
  3. VUCAな時代の賃貸経営
  4. リスクとチャンスの賃貸経営
ライフプランニングと 不動産投資
  1. ライフプランに応じた投資スタイルを導き出す方法
  2. 資産背景別の投資スタイル
  3. 不動産投資と土地活用
II.税務
不動産の税務
  1. 不動産投資が節税に優れている理由
  2. 減価償却の仕組みを理解する
  3. 中古物件の耐用年数と減価償却の計算方法
  4. 事業開始時に届ける書類とタイミング
消費税
  1. 消費税の基本的な仕組み
  2. 消費税の重要用語
  3. 消費税還付の条件
  4. 不動産を売却することによって課税業者になるので注意
デッドクロス
  1. デッドクロスとは
  2. デッドクロス対策
  3. 内部留保でデッドクロスに備える
  4. 税金対策が必要になる本当の理由
不動産に関わる税金
  1. 不動産に関わる主な税金
  2. 登録免許税
  3. 不動産取得税
  4. 固定資産税・都市計画税
  5. 印紙税
  6. 不動産の譲渡にかかる税金
III.ファイナンス
不動産のファイナンス
  1. 不動産のファイナンスの知識はなぜ必要か?
  2. 日本の金融機関が担保主義になる理由
  3. 金融機関の種類と特徴
  4. 融資の種類
  5. 融資可能になる条件
  6. 金融機関別の担保評価と融資可能限度
  7. 元利均等返済方式と元金均等返済方式
  8. 変動金利と固定金利
  9. 融資審査の仕組み
  10. 融資打診時に必要な主な書類
  11. 銀行選びのポイント
  12. ペイオフ対策の基礎知識
  13. 自治体などの補助金を活用する方法
  14. ノンリコースローン
  15. 不正融資問題
IV.不動産投資
不動産投資のステップ
  1. ライフプランを立てる
  2. 取得方針の策定
  3. 物件検索
  4. 机上調査する
  5. 事業収支計画を立てる
  6. 現地調査
不動産購入の実務ステップ
  1. 買付申込み
  2. 契約の準備をする
  3. 契約~物件の引渡し
不動産関連法規
  1. 宅地建物取引業法
  2. 都市計画法
  3. 建築基準法
  4. その他の法令
借地取引き
  1. 借地権の基礎知識
  2. 借地権のポイント
  3. 旧借地法と新法
  4. 定期借地法
  5. 借地権の価格及び取引きに関する費用
競売
  1. 不動産競売とは?
  2. 競売のメリット・デメリット
  3. 競売情報の収集と入札準備
  4. 入札時の留意点
  5. 開札及び落札後の手続き
  6. 特別売却
  7. 任意売却
  8. 公売
その他の知識
  1. 不動産投資信託
V.建築
建築構造と建築材料
  1. 建物の構造と概略
  2. 木造(W造)
  3. 鉄骨造(S造)
  4. 鉄筋コンクリート造(RC造)
  5. 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)
建築構造とコストの関係
  1. 建築構造とコストの関係
購入した土地に収益物件を新築する
  1. 新築する際の投資効率を簡易判定する
大規模修繕
  1. 建物の老朽化
  2. 一般的な大規模修繕の時期と箇所
  3. RC 造・鉄骨造の建物の大規模修繕の時期と箇所
  4. 木造建築の大規模修繕の時期と箇所

2級

2級の学習内容は、次のように構成されています。

総論
不動産実務検定とコンプライアンス (法令・倫理遵守)
  1. 不動産実務検定と倫理
  2. 関係法令の遵守
  3. 不動産コンサルティングと「業際問題」
社会経済の変化と今後の賃貸経営
  1. 人口減少と空き家問題
  2. 入居者の多様化
  3. 景気や金利と不動産投資の関係
  4. VUCAな時代の賃貸経営
不動産投資のメリットとデメリット
  1. 投機と投資
  2. キャピタルゲインとインカムゲイン
  3. 不動産投資と他の投資との違い
  4. 不動産投資のメリット
  5. 不動産投資のデメリット
  6. 不動産投資を成功させる4要素
ライフプランニングと不動産
  1. ライフプランニング
  2. ライフプランを考えよう
II.不動産投資
不動産関連法規
  1. 賃貸経営の関連法規
  2. 区分所有法
  3. 宅地建物取引業法
  4. 都市計画法
  5. 建築基準法
  6.                          

III.税務と事業計画
不動産の税務
  1. 減価償却と借入金が起こすデッドクロス
  2. 税金対策が必要になる本当の理由
  3. 青色申告
  4. 法人化
IV.ファイナンス
不動産のファイナンス
  1. 金融機関の種類と特徴
  2. 融資の種類
  3. 融資可能になる条件
  4. 元利均等返済方式と元金均等返済方式
  5. 変動金利と固定金利
  6. 借り替えの注意点
V.賃貸管理運営
満室経営のための管理実務
  1. 賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律
  2. 管理会社を見極めるポイント
  3. 管理業務の内容
  4. 家賃査定の方法
  5. 賃貸条件の決め方
  6. 入居者募集の基本
  7. 管理委託と自主管理の募集の違い
  8. 早期満室にするための工夫
  9. 家賃アップ
  10. ペット対応
  11. テナント リテンションの追求
  12. その他収益アップ
管理委託契約と賃貸借契約
  1. 管理委託契約とサブリース方式
  2. 滞納保証
  3. 賃貸借契約実務
  4. 契約
  5. 普通借家契約と定期借家契約
  6. 更新と再契約
  7. オーナーチェンジ物件における従前の入居者との賃貸借契約の切換え実務
賃貸経営に関わる リスクへの対処法
  1. 家賃滞納の対処法
  2. 滞納リスクの回避方法
  3. 苦情処理への対応
  4. 緊急事態への対応
  5. 立退き
  6. 火災保険と地震保険
  7. 入居者が加入する保険
  8. その他の保険に関する知識
  9. 入居者に、もしものことが発生した時の対処法
リフォーム
  1. リフォーム工事実務の基礎知識
  2. 長期修繕計画と修繕費用の積み立て方
  3. カラープランニングの活用
  4. 断熱と結露についての基礎知識
  5. 耐震診断及び耐震改修の促進に関する基礎知識
入居者の多様化
  1. 高齢者
  2. 外国人入居の実務
  3. シェアハウス
  4. 民泊
試験内容

不動産実務検定は、2012年(平成24年)9月1日時点の法令等に基づいて実施されます。

1級(不動産実務検定)
不動産投資に関する実務知識が問われます。ライフプランニングに応じた投資スタイル、不動産投資実務全般、不動産の調査、不動産関連法規、借地取引の基礎、競売の実務、事業収支計画、税務、ファイナンス、建築構造に関する知識など、総合的かつ専門的な不動産投資実務など
2級(不動産実務検定)
賃貸管理運営(満室経営)実務に関する知識が問われます。アパート・マンション経営に必要な法律知識、税務、ファイナンス、満室経営維持に必要な管理実務知識、賃貸借契約の種類と締結方法、賃貸経営に関わるリスクへの対処法、コンバージョン・リノベーション・リフォーム手法の知識、入居者の多様化に伴う賃貸経営実務知識など

検定試験は1級・2級いずれもCBT四肢選択式(50問)、試験時間は60分で実施されます。合格基準は50問中35問の正解を得ることです。

修了試験は1級・2級いずれもCBT四肢選択式(45問)、試験時間は60分で実施されます。合格基準は45問中30問の正解を得ることです(認定講座修了者対象)。なお修了試験は、認定講座終了後に配布される「受験チケット」を所持している人が申込可能です。

不動産実務検定(旧大家検定)で目指せる職業、就職先は?

不動産実務検定を取得すると、不動産業界での就職や転職で自己アピールにつながるでしょう。

不動産実務検定(旧大家検定)を取得するとどんな悩みが解決できる?

不動産実務検定の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。

不動産実務検定(旧大家検定)が解決できること
  • 不動産の所有・管理に関する基礎知識が身に付く
  • 居住者に良い住環境を提供でき、良好な賃貸関係を保持できる
  • 不動産に関する法律トラブルに適切に対処するための知識が身に付く

不動産実務検定(旧大家検定)の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

不動産実務検定の受験資格に制限はありません。

取得にかかる費用

不動産実務検定の受験料は、各級で下記のように定められています。

  • 2級:7,700円(税込)
  • 1級:8,800円(税込)

不動産実務検定(旧大家検定)試験の日程

不動産実務検定の試験は随時開催されています。

不動産実務検定(旧大家検定)はどんな人におすすめの資格?

不動産実務検定は、アパート・マンションの経営者、建設不動産業界で働く人、個人の不動産投資家におすすめの資格です。近年はNISAを始めるなど、個人で投資にチャレンジする人が増えていますが、不動産投資に興味がある人は不動産実務検定取得を通して、基礎的な知識を習得できるでしょう。

不動産実務検定(旧大家検定)の資格取得がおすすめな人
  • アパート・マンションの経営者
  • 建設不動産業界で働く人
  • 不動産投資家

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

不動産実務検定を認定しているのは、一般財団法人日本不動産コミュニティーです。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。

▼ 一般財団法人日本不動産コミュニティー

まとめ:不動産実務検定で不動産の管理や投資のためになる知識を習得!

不動産実務検定へのチャレンジを通して、アパートやマンションの管理や不動産投資に役立つ知識を習得できます。関心がある人はしっかりと勉強をして試験に臨んでくださいね。

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