情報のインプットも大切ですが、アウトプットのスキルも身につけたいですよね。社会人になる学生や若手のビジネスパーソンにおすすめなのが「情報デザイン試験」です。情報デザイン試験について、初級と上級の違いや試験の出題範囲を解説します。
情報デザイン試験とは、どんな資格?
情報デザイン試験とは、情報を社会で働きはじめる人に必要とされる、情報を受け取り、伝える能力を総合的に評価する試験です。
情報デザインの力とは、分析力・論理力・表現力・提案力などのコミュニケーションスキルを評価基準として策定されています。膨大な情報から必要な情報を取捨選択し、相手に理解されやすいように構成・加工し、表現することが情報デザインです。
試験を主催・認定しているのは一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センターで、文部科学省が後援しています。
試験科目には、「初級」と「上級」があります。
- 初級
- 基本知識
- 上級
- 初級の知識・技能を前提とした実践応用力
学ぶ知識・技術
情報デザイン試験を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験は下記の範囲から問題が出題されます。
- 情報デザインの考え方
- 社会で働き始める全ての人に必要な力として、情報デザインの考え方や流れ、倫理を理解する。情報デザインの考え方を身につける
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- 情報デザインとは 情報社会とデザイン、情報とコミュニケーション、情報デザインの活用、情報デザインの作業とプロセス
- 情報とモラル モラルの必要性、情報社会におけるルール
- 情報の収集と整理
- 現実を正確に捉えて、重要な問題や課題に気づくために、情報を収集し分析・整理する手法を理解する。分析力を身につける
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- 調査の考え方 調査の目的、調査の基本的な手順
- 調査手法 調査手法の選択、代表的な調査手法
- 分析と整理 情報の分析手法、調査結果の報告と活用
- 問題の解決と発想
- 個人やチームの力を生かしながら、問題を適切な方法で解決する。また、アイデアを発想する手法を理解する。論理力を身につける
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- 問題解決の考え方 問題の捉え方、問題解決のプロセス
- 問題解決手法 問題解決の方法、問題解決手法の選択
- 情報の構造化と表現
- 情報の性質や関係性を明確化し感覚や認知の特性を踏まえて分かりやすく表現する手法を理解する。表現力を身につける
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- 情報構造の考え方 情報を整理、構造化するための考え方
- 情報表現の手法 情報を伝えるための表現の基礎
- 情報の伝達と評価
- 相手の納得と共感を得るために、情報を効果的に伝達する手法と様々な活動を改善しながら継続する手法を理解する。提案力を身につける
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- 情報の伝達 対話やプレゼンテーションのスキル
- 評価とフィードバック 活動を振り返り、改善していく方法
情報デザイン試験で目指せる職業、就職先は?
情報デザイン試験を取得したことが直接的に就職や転職で役立つとはいえませんが、情報社会において情報を取り扱うスキルを有していることの自己アピールにつながるでしょう。
情報デザイン試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
情報デザイン試験を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 情報デザイン試験が解決できること
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- 高度化・複雑化する情報化社会において、ネットリテラシーを高められる
- 正しい情報や質の高い情報を、適切に発信することができる
- 情報を適切に取捨選択し、知見や思考の幅が広がる
情報デザイン試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
情報デザイン試験の受験資格に制限はありません。併願受験が可能で、同日受験もできます。
取得にかかる費用
情報デザイン試験の受験料は、初級と上級で異なります。
- 初級
- 4,000円(税込)
- 上級
- 4,500円(税込)
個人出願の場合は、別途1科目につき会場施設利用料700円を支払います。
情報デザイン試験の日程
情報デザイン検定試験はCBT方式で実施される試験です。学校や団体が用意した会場で、通年で試験が実施されています。
情報デザイン試験はどんな人におすすめの資格?
情報デザイン試験は、情報を取り扱って伝える力を磨くことができる検定試験です。特に学生や若手の社会人がチャレンジすることで、これからの時代のビジネスや表現に活用できる知識が習得できるでしょう。
- 情報デザイン試験の資格取得がおすすめな人
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- 情報に関するリテラシーを磨きたい学生
- パソコンスキル・情報スキルを磨きたい人
- 情報発信を行う人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
情報デザイン試験を主催・運営しているのは、一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
▼ 一般財団法人 職業教育・キャリア教育財団 検定試験センター
まとめ:情報を伝える力はこれからの時代の強みになる!
高度に情報化された現代社会では、情報を伝える力が強みになることが多いはず。学生や若手のうちからスキルを磨き、活躍できる人材となる基礎を身につけましょう。
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