グローバル化が進み、日本に暮らす外国人が安心して暮らせる環境づくりも重視されています。TOPEC（看護英語試験）は、医療従事者や看護学生が基本的な看護業務について英語を使用してコミュニケーションできることを証明する資格です。
TOPECの出題範囲や受験費用、取得のメリットについて紹介します。
TOPEC（看護英語試験）とは、どんな資格？
TOPEC（Tests of Professional English Communication）とは、職業分野別の英語運用能力を測定する試験です。TOPEC看護英語試験とは、「職業分野別英語コミュニケーション試験」の看護分野の試験です。看護学生や看護師、医療従事者が、基本的な看護業務において英語を使って的確に物事を伝えたりコミュニケーションするための能力を測定します。
基本的な看護業務に関して、英語で「話す」、「聞く」、「書く」、「読む」ための能力が求められます。
英語検定のように級数で合否が出る試験ではありません。試験直後に、スコアレポートと合否の結果が知らされます。
学ぶ知識・技術
TOPEC看護英語試験の試験時間は60分です。多肢選択問題、英単語の記述問題、正しい語順に単語を並べる問題が出題されます。
試験の構成は下記の通りです。
- 試験の説明（10分）
- Nursing Vocabulary & Grammar（20問10分）
- 看護場面の一般的な語彙及び基本的な文法事項を問う多肢選択形式の問題
- Nursing Knowledge & Skills（20問10分）
- 看護業務の基本的な専門用語を問う多肢選択形式の問題
- Reading（8問10分）
- 看護場面の会話文・説明文を読んで、理解しているかを問う多肢選択形式の問題
- Writing（20問13分）
- 看護場面の語彙・表現を空欄に記述する問題、及び語群の中の単語を正しい語順に並べる問題
- Listening（8問7分）
- 看護場面の会話文・説明文を聞いて、理解しているかを問う多肢選択形式の問題
推奨教材として、公式HPでIPEC看護英語テキスト『Nursing English in Action第2版』が挙げられています。
- 合否について
- TOPEC看護英語試験合否判定委員会が各試験問題の難易度などを統計的に審査し、合否を決定
TOPEC（看護英語試験）で目指せる職業、就職先は？
TOPECを取得すると、外国人患者に対応できる能力がある看護師または医療従事者であることを証明できます。履歴書に記載し、就職や転職での自己アピールにつなげられます。
TOPEC（看護英語試験）を取得するとどんな悩みが解決できる？
TOPECを取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- TOPEC（看護英語試験）が解決できること
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- 外国人患者に英語で対応できる
- 外国人患者が多い病院などで、英語によって対応がスムーズになる
- 日本で医療を受ける外国人が安心して病院を頼ることができる
TOPEC（看護英語試験）の資格を取れる人はどんな人？（取得条件・受験資格）
TOPECの受験は、医療関係者でなくとも可能です。学歴や職種の制限はありません。
取得にかかる費用
TOPECの受験費用は、4,950円(税込)です。
TOPEC（看護英語試験）はどんな人におすすめの資格？
日本には多くの外国人や外国人観光客がいます。外国人が怪我や病気になって病院に訪れたとき、言語コミュニケーションができないと治療の説明がスムーズに進みません。
TOPEC（看護英語試験）は、看護師など医療従事者が医療業務で扱う英語力を問う試験です。試験の学習を通して、外国人患者とのコミュニケーションに必要な英語力のスキルアップが目指せます。
受験者は看護学生が多く、看護師など医療従事者もチャレンジしています。仕事でのスキルアップのためにもなりますが、外国人患者の不安を和らげるという貢献にもなるでしょう。
- TOPEC（看護英語試験）の資格取得がおすすめな人
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- 看護学生
- 看護師・准看護師
- 助産師・保健師
- その他医療従事者
- 医療通訳士
どこが管理している資格なの？（問い合わせ先・管理団体）
TOPEC（看護英語試験）は、プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会（IPEC）が主催しています。2001年4月から、内閣府の認証を受けています。
試験の詳細や申込については下記HPを確認してください。
▼ プロフェッショナル イングリッシュ コミュニケーション協会（IPEC）
まとめ：医療業界で働く人が外国人患者とコミュニケーションするスキルアップに！
外国人が日本で安心して暮らすためには、体の状態や治療についての情報をしっかりと理解できるようにしなくてはいけません。TOPECに合格した医療従事者は、基本的業務に関して英語でコミュニケーションできる語学力がありますので、これからの時代に必要な存在といえるでしょう。
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