管理職の人や人事担当者・採用担当者は、人事評価について「どれが適正な基準なんだろう」と悩むことがあるのでは? この記事では「人事評価者検定」について、初級で習得できることや資格取得のメリット、受検資格・受検料などを解説します。
人事評価者検定とは、どんな資格?
人事評価者検定とは、働く人の能力や個性を評価するためのルールや作法といった基礎的な事柄に関して、共通要素をまとめて知識として再構築した検定試験です。人事評価制度は各企業や団体によって定められているため、人事評価担当者は評価の方法について悩むこともあるでしょう。
そうした課題の解決に関心がある人や企業にとって、人事評価者検定は適切な人事評価へ近づくヒントになります。
- 初級
- 2017年から始まった級。人事評価の基礎要素や人事評価者に求められることを学習。
- 上級
- 2018年から始まった級。2020年から試験実施の予定でしたが、コロナウイルス感染症の影響のため、中止の状況が続いています。
2022年4月時点で、人事評価者検定の初級の受検者は1000名を超えたことが公式HPで発表されました。人事評価制度の上位資格には「人材測定コンサルタント」があります。人材測定コンサルタントは、採用担当者や人事担当者向けの専門資格として活用されることが期待されています。
学ぶ知識・技術
人事評価者検定を取得するためには、講義動画を視聴し、試験に合格する必要があります。
- 初級受検の流れ
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- PCまたはスマホで利用者登録
- テキスト(PDFファイル)を入手
- 講義動画の視聴
- 理解度チェック
- 試験受検
- 上級
- 内容未公開(2023年現在)
人事評価者検定の初級では、下記の内容を学習します。
- 初級の学習範囲
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- 人事評価の要素に関する理解
- 人事評価者に求められるもの
- 評価エラー
- 中心化傾向(分散化傾向)
人事評価者検定で目指せる職業、就職先は?
人事評価者検定を取得したことが直接的に就職や転職に役立つとはいえませんが、人事評価に携わる人や人事部で働く人の仕事に役立つでしょう。
人事評価者検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
人事評価者検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 人事評価者検定が解決できること
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- 評価の指標とすべき要素について知識を深められる
- 適正な人事評価をするための基礎知識が身に付く
- 企業・団体の人材育成や適正配置をサポートできる
人事評価者検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受検資格)
人事評価者検定初級の受検資格に制限はありません。
取得にかかる費用
人事評価者検定初級の受講料と受検料はいずれも無料です。試験受検後、Web上で即時で結果が表示され、合格証が発行されます。PCを利用している場合、合格証を自分で印刷することがしやすいですが、協会発行の厚紙の合格証を希望する人は、1,100円(税込)を支払って郵送を希望してください。
人事評価者検定試験の日程
初級試験は、PCまたはスマートフォンからいつでも受検可能です。
人事評価者検定はどんな人におすすめの資格?
人事評価者検定は、人事評価者に携わる人におすすめの資格です。管理職の人は仕事をマネジメントするだけが仕事ではありません。チームのメンバーを適切に評価し、能力を発揮してもらうことが必要といえます。そのためには、人事評価の基礎知識を知っておくのが安心です。
そのほか、人事担当者や採用担当者にとっても業務で役立つ知識を学習できます。人材会社やキャリアコンサルタント、社会労務士として働く人も、人事評価者検定取得がスキルアップにつながるでしょう。
- 人事評価者検定の資格取得がおすすめな人
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- 企業や団体の管理職
- 人事担当者・採用担当者
- 人材会社で働く人
- キャリアコンサルタント
- 社会労務士
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
人事評価者検定を主催・運営しているのは、特定非営利活動法人 人事コンサルタント協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:人事評価の基礎知識をしっかりと習得しよう
人事評価者検定は、人事評価の基礎知識を習得することができる検定試験。初級は誰でも無料で受検できますので、部下やチームメイトにいきいきと働いてほしい人は資格取得を検討してくださいね。
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