建築業界のデスクワークに関するスキルアップにおすすめの資格が「建築積算士」です。この記事では、建築積算士の資格取得に求められる知識、受験資格、受験費用、資格取得のメリットなどを解説します。
建築積算士とは、どんな資格?
建築積算士とは、建築生産過程における工事費の算定並びにこれに付帯する業務に関し、高度な専門知識及び技術を有する専門家です。建物の建築では、大きな費用がかかります。建築積算士がいることで、建築工事の材料やデザインに合わせた費用の最適化を実現できるようになります。
建築積算士の仕事は、建築積算に関する知識及び技術の向上を図り、建築工事費の算定や建築物の質の向上に寄与することです。入札などにおいて、建築積算資格者を有する事業者は加点を得ることなどができます。
学ぶ知識・技術
建築積算士の資格を取得するためには、試験に合格する必要があります。学科試験(一次試験)合格者は、実技試験(二次試験)を受けることができます。
- 資格に求められる技術
- 建築工事分野の数量算出、工事費算定
- 資格に求められる知識
- 生産プロセス、工事発注スキーム、設計図書構成、工事 費構成、積算業務内容、数量積算基準、標準内訳書式、主要な市場価格、データ分析と積算チェック、施工技術概要、LCC・VE概要、環境配慮概要
建築積算士の資格を取得するためには、試験の合格後、合格した年度内に申請を行わなければなりません。登録の有効期間は3年間です。更新講習を終了することで登録の更新ができます。
建築積算士で目指せる職業、就職先は?
建築積算士の資格を取得すると、ゼネコンや官公庁への就職・転職に役立つでしょう。
建築積算士を取得するとどんな悩みが解決できる?
建築積算士の資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 建築積算士が解決できること
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- 建設に関するコストダウンや適正価格維持に貢献できる
- 建築積算資格者がいることで、入札で加点を得られる
建築積算士の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
建築積算士の受験資格は、受験年度の4月2日の時点で、満17歳以上であることです。
次のいずれかに該当する場合、一次試験が免除されます。
- 協会が認定する建築コスト管理士、建築積算士補
- 建築士法による一級建築士、二級建築士及び木造建築士
- 建設業法による一級及び二級建築施工管理技士
- 協会が実施する積算学校卒業生
- 過去の一次試験合格者
取得にかかる費用
建築積算士の受験費用は、27,500円(税込)です。学生会員は13,750円(税込)です。合格者は登録料13,200円(税込)を支払います。
建築積算士試験の日程
建築積算士試験の一次試験は10月頃、二次試験は1月頃に実施されます。
建築積算士はどんな人におすすめの資格?
建築積算士の収入は平均より多めです。企業によっては資格手当が支給されるため、収入アップも期待できます。現場仕事よりもデスクワークでキャリアアップ・収入アップしていきたい人は、建築積算士の資格取得を検討してみてください。
- 建築積算士の資格取得がおすすめな人
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- 建築業界の中でもデスクワークを希望する人
- 官公庁勤務や行政からの受注業務に携わりたい人
- 高収入の職種への就職・転職を目指す人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
建築積算士の試験を主催しているのは、公益社団法人 日本建築積算協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:建築積算士は建築業界で安定的に働きたい人におすすめの資格!
建築積算士の資格は、建築業界での収入アップが期待できる民間資格です。満17歳以上から受験できる試験ですので、気になる人はチャレンジしてみてくださいね。
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