家電や車の自動運転、ドローン、ロボットなどのIT機器に組み込まれているシステムに携わる国家資格が、「エンベデッドシステムスペシャリスト」です。今回はこのエンベデッドシステムスペシャリストとはどんな仕事をする職種か、資格の取得方法と併せて紹介していきます。
エンベデッドシステムスペシャリストとは、どんな資格?
エンベデッドシステムとは、私たちが日常的に利用する家電や車などのあらゆる機器に組み込まれているシステムのことです。そんなIoTを含む組み込みシステムの専門家が「エンベデッドシステムスペシャリスト」になります。高度な専門知識が問われるIT系国家資格の一つで、組み込みシステムの開発に関係する広い知識や技能を活用し、最適なシステム開発基盤の構築や設計・構築・製造を主導的に行うプロフェッショナルです。
エンベデッドシステムスペシャリストとしての具体的な業務内容・役割は、下記の通りです。
- IoTを含む組み込みシステムの機能仕様・リアルタイム性を実現するハードウェアとソフトウェアの要求を分解し、最適なシステム設計書・仕様書の作成を行う
- 組み込みシステム開発における各工程の作業を行い、従事者を指導する
- システム開発環境の整備・改善
学ぶ知識・技術
エンベデッドシステムスペシャリストの国家資格を取得するには、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格する必要があり、この試験では次の知識・スキルが問われます。
テクノロジ系
- 基礎理論
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- 離散数学
- 応用数学
- 情報に関する理論
- 通信に関する理論
- 計測、制御に関する理論
- データ構造
- アルゴリズム
- プログラミング
- プログラミング言語
- その他の言語
- コンピュータシステム
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- プロセッサ
- メモリ
- バス
- 入出力デバイス
- 入出力装置
- システムの構成
- システムの評価指標
- オペレーティングシステム
- ミドルウェア
- ファイルシステム
- 開発ツール
- オープンソースソフトウェア
- ハードウェア
- 技術要素
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- ヒューマンインターフェース技術
- インターフェース設計
- マルチメディア技術
- マルチメディア応用
- データベース方式
- データベース設計
- データ操作
- トランザクション処理
- データベース応用
- ネットワーク方式
- データ通信と制御
- 通信プロトコル
- ネットワーク管理
- ネットワーク応用
- 情報セキュリティ
- 情報セキュリティ管理
- セキュリティ技術評価
- 情報セキュリティ対策
- セキュリティ実装技術
- 開発技術
-
- システム要件定義
- システム方式設計
- ソフトウェア要件定義
- ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計
- ソフトウェアコード作成及びテスト
- ソフトウェア結合・ソフトウェア適格性確認テスト
- システム結合・システム適格性確認テスト
- ソフトウェア導入
- ソフトウェア受入れ
- ソフトウェア保守
- 開発プロセス
- 知的財産適用管理
- 開発環境管理
- 構成管理・変更管理
マネジメント系
- プロジェクトマネジメント
-
- プロジェクト統合マネジメント
- プロジェクト・スコープ・マネジメント
- プロジェクト・タイム・マネジメント
- プロジェクト・コスト・マネジメント
- プロジェクト品質マネジメント
- プロジェクト人的資源マネジメント
- プロジェクト・コミュニケーション・マネジメント
- プロジェクト・リスク・マネジメント
- プロジェクト調達マネジメント
- サービスマネジメント
-
- サービスマネジメント
- 運用設計・ツール
- サービスサポート
- サービスデリバリ
- サービスマネジメント構築
- ファシリティマネジメント
- システム監査
- 内部統制
ストラテジ系
- システム戦略
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- 情報システム戦略
- 業務プロセス
- ソリューションビジネス
- システム活用促進・評価
- システム化計画
- 要件定義
- 調達計画・実施
- 経営戦略
-
- 経営戦略手法
- マーケティング
- ビジネス戦略と目標・評価
- 経営管理システム
- 技術開発戦略の立案
- 技術開発計画
- ビジネスシステム
- エンジニアリングシステム
- e-ビジネス
- 民生機器
- 産業機器
- 企業と法務
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- 経営・組織論
- OR・IE
- 会計・財務
- 知的財産権
- セキュリティ関連法規
- 労働関連・取引関連法規
- その他の法律ガイドライン・技術者論理
- 標準化関連
テクノロジ系
- コンピュータシステム
-
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
- 技術要素
-
- ネットワーク
- セキュリティ
- 開発技術
-
- システム開発技術
- ソフトウェア開発管理技術
記述試験
- 組込みシステムの設計・構築に関すること
- 組込みシステムのソフトウェア設計に関すること
- 組込みシステムのハードウェア設計に関すること
エンベデッドシステムスペシャリストで目指せる職業、就職先は?
エンベデッドシステムスペシャリストの資格があると、主にハードウェア系・電子システム系関連企業などでの就職・転職が有利に進みやすくなります。
エンベデッドシステムスペシャリストになるとどんな悩みが解決できる?
エンベデッドシステムスペシャリストになると、次のような悩み・問題が解決できます。
- エンベデッドシステムスペシャリストが解決できること
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- ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせることで、品質や性能の高い組込みシステムを提供する
- 効果的なシステム開発環境の構築・改善ができる
エンベデッドシステムスペシャリストの資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
エンベデッドシステムスペシャリストの資格を取得するには、エンベデッドシステムスペシャリスト試験に合格する必要がありますが、この試験は年齢や学歴、職歴を問わずどなたでも受験できます。
取得にかかる費用
エンベデッドシステムスペシャリスト試験にかかる受験料は、7,500円です。令和3年秋季試験から受験料が改定されています。
エンベデッドシステムスペシャリストはどんな人におすすめの資格?
エンベデッドシステムスペシャリストは、次のような人に取得がおすすめの資格です。
- エンベデッドシステムスペシャリストの資格取得がおすすめな人
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- IoTに関する高度な知識・スキルを保有している証明が欲しい人
- IoT系エンジニアになりたい人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
エンベデッドシステムスペシャリストの資格を管理し、試験を実施しているのは「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)」です。その年の試験日程や会場、受験申請に必要な手続きについては、下記の公式HPからご確認ください。
まとめ:エンベデッドシステムスペシャリストは社会的ニーズの高いIT専門資格!
IoT機器や家電は近年目覚ましい勢いで成長しており、エンベデッドシステムスペシャリストの活躍の場は今後も広がり続けることが予測されます。平均年収は500〜600万円と比較的高収入で将来性も安定している専門資格なので、ぜひ取得に向けてチャレンジを!
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