便利な家電やおしゃれな家電があると、暮らしや仕事が一気に充実しますよね。ただし家電の設置やお手入れ、修理に関する知識が不足していると、使用上のトラブルに見舞われることも。そんなときに頼りになるのが「家電製品エンジニア」です。この記事では家電製品エンジニアの試験科目や受験費用などについて解説します。
家電製品エンジニア試験とは、どんな資格?
家電製品エンジニアとは、さまざまな家電に関する適切な使い方、機能、原理、仕組み、法規の知識を有した専門家です。家電のトラブルに関して、設置、診断、修理、安全点検などを行うこともできます。
家電製品エンジニアには、「AV情報家電」「生活家電」「総合アドバイザー」の3種類があります。試験は、AV情報家電と生活家電が実施されます。2つの試験に合格すると「総合アドバイザー」の資格を取得できます。さらに、得点率が概ね90%以上の合格者は、「エグゼクティブ等級」であるゴールドグレードを取得できます。総合アドバイザーにはプラチナグレードの特別称号が付与されます。
学ぶ知識・技術
家電製品エンジニアの資格を取得するためには、試験に合格する必要があります。家電製品エンジニア試験の受験者は、以下の2科目または4科目を受験します。
家電製品エンジニア(AV情報家電)
- 試験時間
- 各科目 55分
- 試験形式
- 各科目 15問 200点満点
- 科目
-
- 基礎技術
- 応用技術
家電製品エンジニア(生活家電)
- 試験時間
- 各科目 55分
- 試験形式
- 各科目 15問 200点満点
- 科目
-
- 基礎技術
- 応用技術
「基礎技術」および「応用技術」では、それぞれ下記の内容を問われます。
- 基礎技術
- 理論や動作原理に関する知識の有無と理解度を問う科目
- 応用技術
- 実践的な知識とソリューション能力を問う科目
試験の合格者には資格が付与されます。不合格の場合でも、いずれかの科目が合格基準に達した受験者は、科目合格者としてその後2回(1年以内)の受験に限り、合格基準に達した科目の試験が免除されます。
家電製品エンジニア試験で目指せる職業、就職先は?
家電製品エンジニアの資格を取得すると、家電量販店や家電の小売店、家電メーカーなどへの就職・転職に役立ちます。
家電製品エンジニア試験を取得するとどんな悩みが解決できる?
家電製品エンジニアの資格を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- 家電製品エンジニア試験が解決できること
-
- 家電のトラブルを特定し、適切に対処できる
- 安全点検を実施し、安心した使用をサポートする
- 家電に関する疑問について、的確にアドバイスできる
家電製品エンジニア試験の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
家電製品エンジニア試験の受験資格に制限はありません。
取得にかかる費用
家電製品エンジニア試験の受験料は、下記のように定められています。
4科目を受験する場合の受験料です。
- 受験科目
- AV情報家電・生活家電両資格を受験(4科目)
- 受験料
- 18,800円(税込)
2科目を受験する場合の受験料です。
- 受験科目
- AV情報家電・生活家電いずれかを受験(2科目)
- 受験料
- 9,400円(税込)
1科目または2科目を受験する場合の受験料です。
- 受験科目
- AV情報家電 基礎技術、AV情報家電 応用技術、生活家電 基礎技術、生活家電 応用技術の、いずれか1科目または2科目のみの受験
- 受験料
-
- 1科目:6,200円(税込)
- 2科目:12,400円(税込)
家電製品エンジニア試験の日程
家電製品エンジニア試験は、3月と9月に実施されます。
家電製品エンジニア試験はどんな人におすすめの資格?
電子レンジや洗濯機などの生活家電のほか、パソコンやオーディオなどのAV情報家電も家庭に浸透し、たくさんの人が重宝する生活ツールやビジネスツールになっています。家電の種類は豊富で、機能や特色、取り扱いの注意なども複雑化してきました。
消費者が正しく家電を扱い、暮らしの質を向上させたり、仕事の効率化を図るために、家電に精通した家電製品エンジニアのサポートが必要なケースも少なくありません。たとえば家電の不具合や故障のとき、正しい処置をしなければ製品が壊れてしまいます。
家電製品エンジニアは、家電に関する幅広い知識とスキルを持ち、安心・安全な家電の使用をサポートしてくれる存在として、これからもたくさんの人に頼られるでしょう。
- 家電製品エンジニア試験の資格取得がおすすめな人
-
- 趣味として家電が好きな人
- 家電の販売やメンテナンスの仕事をしている人
- 機械や工学に関心がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
家電製品エンジニア試験を主催しているのは、一般財団法人 家電製品協会です。試験の詳細や申込については、下記URLから確認してください。
まとめ:家電製品エンジニアの知識とスキルで暮らしをサポート!
家電は暮らしの充実に欠かせないアイテム。家電製品エンジニアは、家電にまつわる疑問やトラブルを解決できる専門家です。興味がある人は、最終的には総合アドバイザーの取得も目指してみてはいかがでしょう。
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