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ビジネス・キャリア検定の資格を取るとどんなメリットがある?

ビジネス・キャリア検定取得で目指すキャリアアップ IT・PC、事務系

人事や経理、営業、法務、経営など事務関連の職種はさまざまあります。今回紹介するビジネス・キャリア検定は、事務系の専門知識やスキルを8分野に分かれて評価する公的資格です。

事務系業務を担当している人でスキルアップ・キャリアアップを目指す人におすすめの資格です。試験概要などを紹介しますので是非チェックしてみてください。

ビジネス・キャリア検定とは、どんな資格?

ビジネス・キャリア検定とは、厚生労働省が定める「職業能力評価基準」に準拠し、職務を遂行する上で必要となる知識の習得と実務能力の評価・証明を行う検定です。

試験は8分野44試験に分かれており、各専門分野別のビジネススキルが問われます。

ビジネス・キャリア検定の8つの分野
  • 人事・人材開発・労務管理
  • 経理・財務管理
  • 営業・マーケティング
  • 生産管理
  • 企業法務・総務
  • ロジスティクス
  • 経営情報システム
  • 経営戦略

試験はレベルに合わせて等級が設定されています。

1級
  • 実務経験10年以上の受検者を想定
  • 部長、ディレクター相当職を目指す人におすすめ
  • 企業全体に関わる戦略実現のための課題を創造できる
  • 目的に向かって効果的・効率的に働くことができる
  • 一定の専門分野の知識及びその応用力を活用し、資源を統合し、調整できる
2級
  • 実務経験5年程度の受検者を想定
  • 課長、マネージャー相当職を目指す人におすすめ
  • 受検する分野または試験区分に関する幅広い専門知識を基に、グループやチームの中心メンバーとして働くことを目指す
  • 専門知識を基に創意工夫を凝らし、自主的な判断・改善・提案を行う
3級
  • 実務経験3年程度の受検者を想定
  • 係長、リーダー相当職を目指す人におすすめ
  • 受検する分野または試験区分に関する専門知識を基に、担当者として上司の指示・助言を踏まえ、自ら問題意識を持ち定例的業務を確実に行うことができる
BASIC級
  • 学生、就職希望者、内定者、新入社員におすすめ
  • 仕事を行うための基本的知識を基に、仕事の全体像が把握できる
  • 職場での円滑なコミュニケーションを図ることができる

各分野ごとに1級からBASIC級までの等級が設けられています宇が、1級総務の検定は実施されていません。

学ぶ知識・技術

ビジネス・キャリア検定の各分野の試験の出題内容は下記の通りです。

人事・人材開発・労務管理
人事企画、雇用管理、賃金管理、人材開発、人事・人材開発をめぐる社会的動向、賃金・社会保険、労使管理、就業管理、労働安全衛生・福利厚生、労務管理に関係するその他の重要な法律、その他、労使関係の概要、就業管理の概要、安全衛生・福利厚生の概要、人事企画の概要、雇用管理の概要、賃金・社会保険の概要、人材開発の概要
経理・財務管理
財務会計の基礎、会社法会計、金融商品取引法会計、法人税(税務会計)、簿記・会計、財務諸表の基礎、工業簿記と原価計算の基礎、実際原価計算、資金調達・資金運用、原価計算、予算管理、経営分析、財務管理の基礎知識、財務諸表分析、現金・預金・金銭債権等の管理、資金繰り表とキャッシュ・フロー計算書、現在価値計算、金融資産への投資
営業・マーケティング
営業管理、営業実務、営業法務、営業管理基礎、営業法務基礎、戦略マーケティング、マーケティング・リサーチと消費者・産業購買行動、製品政策、価格政策、マーケティング・チャネル政策、物流政策とパッケージング政策、プロモーション政策、戦略マーケティングの基礎、マーケティング・リサーチ・消費者行動基礎、マーケティング政策基礎、流通業・サービス業のマーケティング基礎
生産管理
製品企画、設計管理、生産システム、工程管理(加工型・組立型)、生産管理(プロセス型)、工場計画と設備管理、生産システムと生産形態、製品企画と設計管理、工程管理における生産計画、資材・在庫管理と生産システム、作業管理、職場の改善、工程管理(オペレーション)、設備管理、資材管理、購買管理、外注管理、在庫管理、資材の標準化と価値工学(VE)、資材・在庫管理と情報システム、関連法規、物流管理、物流サービス、物流拠点、物流効率、運搬・物流管理と情報システム、社会と物流、作業管理基礎、工程管理基礎、設備管理基礎、資材・在庫管理の基礎、運搬・物流管理の基礎、生産システムと生産計画の基礎、製品企画、工程管理基礎、作業管理と設備管理の基礎、資材・在庫管理と物流管理の基礎、品質管理、原価管理、納期管理、安産衛生管理、環境完治共通知識(品質管理、原価管理、納期管理、安全衛生管理、環境管理)
企業法務・総務
リスクマネジメントの基礎知識、株式会社の運営に関する実務、M&Aと組織再編の実務、金融商品取引法等の開示制度と内部統制の実務、知的財産権法務、雇用に関する法務、契約書の作成と審査の実務、担保権設定と管理の実務、債権回収の実務、民事訴訟・執行の実務、国際法務の実務、企業法務の基礎、会社法に関する法務(基礎)、株式会社の機関、雇用に関する法務、契約法務の基礎、債権管理と回収の基礎、企業取引規制・知的財産権の基礎、紛争処理の基礎、企業経営管理、総務管理、業務管理、職場環境整備と資産管理、会社行事と社外対応、株式業務管理、広報、リスクマネジメント、企業経営管理の基礎、総務管理の基礎、業務管理の基礎、職場環境整備と資産管理の基礎、会社行事と社外対応基礎、株式業務管理の基礎、広報業務の基礎、リスクマネジメント基礎
ロジスティクス
ロジスティクス管理の体系、在庫・システム・コスト管理、ロジスティクス情報システム、ロジスティクス管理の概要、在庫・システム・コスト管理の概要、ロジスティクス情報システムの概要、輸送包装とユニットロード、物流拠点システム、輸配送システム、輸送包装・荷役・保管の概要、輸送の概要、約款と物流保険の概要・関連法規・関連、物流の基礎、物流システム、ロジスティクス情報システム
経営情報システム
経営情報化企画、業務の分析・評価・改善、システムの開発、IT資源の調達、運用工程、活用、評価、対策、IT活用の基礎、システム化計画と設計の基礎、情報システムの運用・保守の基礎、業務アプリケーションの活用と選定の基礎、情報活用の基礎
経営戦略
経営戦略と組織の理論、経営戦略の策定、経営戦略実行・評価、経営戦略・イノベーション、経営戦略概要、経営戦略策定プロセス

試験は筆記試験で、各等級の出題形式は下記のように定められています。

1級
  • 論述式2問(150分)
  • 試験全体で概ね60%以上かつ問題ごとに30%以上の得点で合格
2級
  • 5肢択一40問(110分)
  • 出題数の概ね60%以上の得点で合格
3級
  • 4肢択一40問(110分)
  • 出題数の概ね60%以上の得点で合格
BASIC級
  • 真偽法70問(60分)
  • 出題数の概ね70%以上の得点で合格

ビジネス・キャリア検定で目指せる職業、就職先は?

ビジネス・キャリア検定の取得が、就職や転職に有利に働くことは難しいでしょう。ビジネス・キャリア検定の知名度はあまり高くなく、自己アピールとするには工夫が必要です。

ただし、ビジネス・キャリア検定は専門分野のビジネススキルや知識を客観的に証明する公的資格ですので、面接などで自己アピールとする場合は資格の特徴を説明できるように準備しておくのがおすすめです。

ビジネス・キャリア検定を取得するとどんな悩みが解決できる?

ビジネス・キャリア検定に合格すると、下記の悩みや課題の解決につながります。

ビジネス・キャリア検定ができること
  • 担当する業務に必要な知識やスキルを体系的に習得できる
  • 就職を控えた学生や転職者が、担当する予定の業務の基礎を身に付ける

ビジネス・キャリア検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)

ビジネス・キャリア検定の試験には、年齢や実務経験などに受験制限は設けていません。誰でもどの等級からでも受験することができます。

試験区分は44種類ありますが、等級によっては試験が午前と午後に分けて実施されることがあります。その場合は併願受験ができます。

取得にかかる費用

ビジネス・キャリア検定の受検費用は、各等級で異なります。

  • 1級:11,000円
  • 2級:7,700円
  • 3級:6,200円
  • BASIC級:3,300円

ビジネス・キャリア検定試験の日程

ビジネス・キャリア検定の試験は、前期と後期の年2回実施されます。令和3年度は、前期が10月、後期は2月に開催されました。

ビジネス・キャリア検定はどんな人におすすめの資格?

ビジネス・キャリア検定は8分野44試験に分かれていますので、深めたい知識や磨きたいスキル、レベルによって受検する分野や試験を選べます。

就職や転職、異動で業務が変わったときなどに、ビジネス・キャリア検定の勉強を通して知識とスキルを身に付けるのもおすすめです。

担当業務のスキルアップ・キャリアアップを目指す社会人の受検者もいます。会社が社内教育の一環としてビジネスキャリア検定の受検を推奨していることもあります。

ビジネス・キャリア検定の資格取得がおすすめな人
  • 担当業務に関連する知識やスキルを身に付けたい人
  • 就職を控えた学生や転職で業務が変わる人

どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)

ビジネス・キャリア検定を実施しているのは中央職業能力開発協会で、厚生労働省が後援しています。試験の詳細や申込については下記HPを確認してください。

▼ 中央職業能力開発協会

まとめ:担当業務に関連する知識とスキルをしっかりと身に付けられる資格

ビジネス・キャリア検定は就職や転職で有利になる資格というよりは、すでに担当業務が決まっている社会人が専門知識やスキルを磨くために受検することが多いです。もちろん就職を控えた学生の受検者もいます。業務で必要な能力や目標がはっきりしている人におすすめの資格ですよ。

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