色彩を扱う仕事や色の効果を知りたい人におすすめの資格が「カラーコーディネーター検定」です。この記事では、スタンダードクラスとアドバンスクラスの違い、公式テキストの内容、カラーコーディネーター検定試験が役立つ職種・業種、受験料などを解説します。
カラーコーディネーター検定とは、どんな資格?
カラーコーディネーター検定とは、色の性質や特性、色彩の知識、色の持つ効果を習得することを目的とし、実践的な色彩の知識を測定する民間資格です。
カラーコーディネーター検定は、2種類のクラスに分かれています。
- スタンダードクラス
- 日常から見た色彩に関する基礎的な知識について理解しているレベル
- アドバンスクラス
- スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識を有しているレベル
学ぶ知識・技術
カラーコーディネーター検定を取得するためには、試験に合格する必要があります。試験はIBT方式またはCBT方式で受験できます。
試験時間は90分で、スタンダードクラスとアドバンスクラスで出題範囲が異なります。
- スタンダードクラス
- スタンダードクラス公式テキストに該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う試験
- アドバンスクラス
- アドバンスクラス公式テキストに該当する知識と、それを理解した上での応用力を問う試験
合格基準がスタンダードクラスとアドバンスクラスともに、100点満点のうち70点以上です。
カラーコーディネーター検定試験公式テキストの内容
カラーコーディネーター検定試験は、公式テキストから出題される部分が多いです。
- 『カラーコーディネーター検定試験® スタンダードクラス公式テキスト』
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- Chapter1:生活と色の効用
- Chapter2:色を自在に操る方法
- Chapter3:きれいな配色をつくる
- Chapter4:色を美しく見せる光のマジック
- Chapter5:背景色を上手に使って色の見えを変えてみよう
- Chapter6:色で売り上げをアップするために
- 『カラーコーディネーター検定試験® アドバンスクラス公式テキスト(第2版)』
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- Chapter1:カラーコーディネーターの実務
- Chapter2:色の見えの多様性とユニバーサルデザイン
- Chapter3:色をつくり、形をつくる 色材、混色から画像へ
- Chapter4:色彩と照明計画
- Chapter5:表色系と測色方法及び色彩管理の手法
- Chapter6:安全色彩
- Chapter7:製品の色彩調査手法ー色彩分析と心理評価
- Chapter8:さまざまな配色用語と実際
- Chapter9:ファッションカラーと色彩計画の諸条件
- Chapter10:メイクアップ製品の色彩設計・管理とカラーコーディネーション
- Chapter11:インテリア製品の色彩の特徴とカラーコーディネーション
- Chapter12:プロダクツの色彩的特徴
- Chapter13:環境色彩
- Chapter14:効果的なプレゼンテーションを生み出すカラーコーディネーション技術
- Chapter15:近現代のデザインとカラーの歴史
- Chapter16:ファッションカラーの変遷と時代背景
カラーコーディネーター検定で目指せる職業、就職先は?
カラーコーディネーター検定を取得すると、就職や転職に直接的に役立つことはあまりありませんが、下記の業界・職種での仕事に役立つでしょう。
- 小売業
- アパレル業
- 美容・メイク業界
- 建築業界
- 広告業界
- インテリアデザイナー
- 商品企画・開発
カラーコーディネーター検定を取得するとどんな悩みが解決できる?
カラーコーディネーター検定を取得すると、下記の悩みや課題の解決に貢献できます。
- カラーコーディネーター検定が解決できること
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- 商品の企画・開発において、色の効果を取り入れることができる
- 色の知識をもとに、顧客の満足度を上げることができる
- 自宅や部屋のインテリアを充実させる
カラーコーディネーター検定の資格を取れる人はどんな人?(取得条件・受験資格)
カラーコーディネーター検定試験の受験資格に制限はありません。スタンダードクラスとアドバンスクラスの併願受験もできます。
取得にかかる費用
カラーコーディネーター検定試験の受験料は、IBT方式とCBT方式で下記のように定められています。
- IBT方式
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- アドバンスクラス:7,700円(税込)
- スタンダードクラス:5,500円(税込)
- CBT方式
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- アドバンスクラス:7,700円+CBT利用料2,200円(税込)
- スタンダードクラス:5,500+CBT利用料2,200円(税込)
カラーコーディネーター検定試験の日程
カラーコーディネーター検定試験は、所定の試験期間内であれば、受験者が受験日時を選ぶことができます。
カラーコーディネーター検定はどんな人におすすめの資格?
カラーコーディネーター検定試験の合格率は、スタンダードクラスが50~80%、アドバンスクラスは70~80%です。公式テキストでしっかりと準備をすることで、合格を狙うことができるでしょう。
カラーコーディネーター検定は仕事に役立つ知識を得られますので、スキルアップにおすすめです。カラーコーディネーター検定が役立つのは仕事だけではありません。プライベートに色の知識を活かせば、自宅のインテリアや自身のファッションコーディネートの楽しみが広がるでしょう。
- カラーコーディネーター検定の資格取得がおすすめな人
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- アパレルやコスメなどの販売職
- 商品企画や開発の職種の人
- メイクやファッションに関する職種の人
- 色に関するスキルアップを目指すデザイナー
- インテリアに興味がある人
どこが管理している資格なの?(問い合わせ先・管理団体)
カラーコーディネーター検定試験を主催しているのは、東京商工会議所です。試験の詳細や申込については下記HPから確認してください。
まとめ:色彩の知識は仕事にもプライベートの充実にも役立つ!
カラーコーディネーター検定を受験すると、色彩に関する知識を習得できます。色彩の知識はさまざまな仕事に活かすことができるだけでなく、プライベートの充実にもつながります。奥深い色彩の世界を楽しめますので、関心がある人は受験を検討してみてくださいね。
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